スマホ代を節約したいと思ったとき、最初に浮かぶ選択肢が「格安SIM」ではないでしょうか。
2025年現在、多くのMVNO(仮想移動体通信事業者)が参入し、サービスの多様化が進む中で、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討する人が増えています。
この記事では、**「格安SIMのメリット・デメリット|大手キャリアとの違いは?」**をテーマに、価格、通信品質、サポート体制などあらゆる視点から違いを徹底比較します。
■ そもそも「格安SIM」とは?
格安SIMとは、大手通信事業者(ドコモ・au・ソフトバンク)から回線を借りてサービスを提供している通信プランのこと。
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とも呼ばれ、自前で基地局を持たない分、コストを抑えた料金体系が特徴です。
主な格安SIM提供会社:
- IIJmio
- mineo
- OCNモバイルONE
- 楽天モバイル(MNO化済みだが低価格帯)
- ahamo/povo/LINEMO(サブブランド)
■ 格安SIMのメリット
① 月額料金が大幅に安い
最大の魅力はコストパフォーマンス。
3GBプランなら月額1,000円以下で提供されている場合もあり、大手キャリアに比べて月々3,000円以上節約できるケースもあります。
② 契約の自由度が高い
- 契約期間の縛りがない
- 解約金ゼロが主流
- SIMだけ契約して、端末は自由に選べる
“縛られない”スマホ契約が可能になるのも、格安SIMの大きな魅力です。
③ 多彩なプランとカスタマイズ性
- データ容量や通話オプションを細かく選べる
- 「データシェア」や「繰り越し」対応プランも多数
「自分の使い方に合わせて選ぶ」時代にフィットした設計が魅力的です。
■ 格安SIMのデメリット
① 通信速度が不安定
特に平日昼(12時〜13時)や夕方の混雑時間帯には、通信速度が極端に落ちることもあります。
これは大手キャリアの回線を**“間借り”**している性質上、優先度が低くなるため。
✅ 対策:混雑時間帯を避ける/速度が安定しているMVNOを選ぶ
② 店舗サポートが少ない
格安SIMの多くはオンライン契約が基本で、店舗数は限られています。
初期設定やSIMカードの挿し替えに不安がある人にはややハードルが高めです。
✅ 対策:サポートが手厚いMVNOや、店舗対応ありのサブブランドを選ぶ
③ キャリアメールが使えない
「@docomo.ne.jp」などのキャリアメールは基本的に使用不可。
GmailやYahoo!メールに切り替える必要があります。
✅ 対策:格安SIMへの乗り換え前にメールアドレスの移行を済ませておく
■ 大手キャリアとの違いを比較表で整理
項目 | 格安SIM | 大手キャリア |
---|---|---|
月額料金 | ◎ 安い(1,000〜2,000円台) | △ 高め(5,000〜8,000円台) |
通信速度 | △ 混雑時に低下することあり | ◎ 安定して高速 |
サポート体制 | △ オンライン中心 | ◎ 店舗対応あり |
契約の自由度 | ◎ 縛りなし/解約金ゼロ | △ 契約縛りや手数料が残る場合あり |
キャリアメール使用 | × 非対応 | ◎ 利用可能 |
最新端末とのセット | △ 自己購入が基本 | ◎ セット割・分割購入あり |
■ 格安SIMはどんな人におすすめ?
✅ 毎月のスマホ料金をとにかく下げたい
✅ 通話よりもデータ通信メインで使う人
✅ ある程度スマホの設定に自信がある
✅ キャリアメールを使っていない
✅ “自分で選び、自分で管理”ができるタイプ
■ 大手キャリアを選ぶべき人は?
✅ 仕事などで通信の安定性を最優先する
✅ 対面サポートを重視したい
✅ 複数の端末をまとめて契約・管理したい
✅ 家族割・セット割などをフル活用している
✅ 新機種へのこだわりがある
■ 格安SIMに乗り換える前にチェックすべきこと
- 自分のスマホがSIMフリーかどうかを確認
- データ使用量(月間何GBか)を把握
- 電話をどのくらい使うか(かけ放題が必要か)
- 対応エリアや通信速度の口コミをチェック
- 乗り換えタイミング(契約更新月や手数料)を調整
■ 筆者の視点:「選ぶ力」が通信費を左右する時代
スマホは今や、生活インフラの一部。
しかし、毎月自動的に払っている通信費ほど「見直し効果が大きい」支出はありません。
格安SIMにすることで、年間数万円の節約が実現可能です。
そのために必要なのは、知識よりも**「自分にとっての優先順位を明確にすること」**です。
サポートが必要? 速度が最重要? それとも価格?
答えは人それぞれ。だからこそ、選べる時代が始まっているのです。