海外留学のメリット・デメリット!本当に行く意味はあるのか

海外留学

OECD(経済協力開発機構)の統計によれば、2016年の日本人の海外留学者数は55,969人。留学先はアメリカが18,780人でトップ、次いで中国13,595人、台湾7,548人と続いています。

日本人の海外留学者数が8万人を超えた2004年のピークよりは少ないものの、多くの日本人が海外留学にチャレンジしています。

グローバル化の流れもあり、海外留学に興味があるという人も多いのではないでしょうか。

文化の違いや、言葉の違い、金銭面など、海外留学にあたっては不安に思われる点も多いかと思います。

海外留学は確かに大変なことも多くありますが、日本にいては得られない貴重な経験もたくさんできます。

本記事では、海外留学のメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

海外留学を検討している方にはメリットとデメリットを理解して、留学に行くかどうかを判断したり、留学に向けた準備にぜひ参考にして下さい。

デメリットを解決する方法についてもご提案しますので、海外留学に興味があるけれどなかなか決心できないという方もぜひチェックしてみて下さい。

海外留学のメリット

まず海外留学のメリットについてご紹介します。

留学の目的は人それぞれですが、あなたにとって大きなメリットは何かを意識しながら読んでいただくと、留学の目的意識がよりクリアになるでしょう。

自然と語学が学べる

自然と語学が学べる
海外で学び、生活することで、その国の言葉を自然と学ぶことができます。

日本で独学したり学校で学ぶだけではなかなか身につかない、現地のスラングなど「生きた言葉」を覚えることができます。

一日中現地の言葉に触れているので、日本国内で学ぶよりも上達は早くなるでしょう。

海外の人脈ができる

人脈
海外留学することで、海外の人脈を作ることができます。

留学中は、同じ学校のクラスメイト、生活を共にする寮のルームメイト、学校の教授など多くの人たちとの出会いがあり、貴重な人脈はまさにプライスレスといえるでしょう。

帰国してからも連絡を取り続けて親交を深めることもでき、ビジネスでその人脈を活かせることもあります。

例えばアメリカのMBAプログラムは非常に高額ですが、それは世界中から集まる優秀な人材との人脈が築けるというプレミアムがあるからです。

MBA留学をする人の多くはMBAの知識の習得にとどまらず、卒業後も世界中の優秀なビジネスマンとの人脈によってビジネスでの成功の可能性を高めることができることを期待しているのです。

MBA(経営学修士)とは、日本で経営学修士と呼ばれ、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位です。 globis.ac.jp

文化の違いを学べる

海外留学をして海外で生活することで、その国の文化に触れることができます。日本でずっと暮らしてきた人にとっては、日本との文化の違いに驚くことがあるでしょう。

玄関で靴を脱いで家の中ではスリッパを履く日本の生活は、決して世界共通ではありません。

ホテルでベッドのカバーの上に掛けられている細長い帯がなんのためにあるのか、分からない日本人も多いのではないでしょうか。

あの布はベッドスローと呼ばれ、室内でも靴を履いている欧米のライフスタイルに合わせて、靴のままベッドに寝転がってもベッドが汚れないようになっているのです。

文化の違いを知ることで様々な発見があり、あなたの視野を広げてくれるでしょう。

国際感覚を養える

留学経験を通して日本と海外の文化の違いを知ることで、自分にとっての「当たり前」が海外ではそうではないと気づくことができるでしょう。

世界中から集まる様々な国の学生達と交流することで、世界には様々な物の見方や価値観があることを知ることができます。

物事をよりグローバルな視点で見ることができるようになり、国際感覚を養うことができます。

精神的に鍛えられ、自分を見つめ直せる

海外留学は楽しいことばかりではなく、大変なことや辛いこともあるでしょう。

言葉が通じずに友達を作れなかったり、学校の勉強について行けなかったり、時には人種差別を受けることもあるかもしれません。

しかし日本には簡単には帰れないので、多くの人はなんとか頑張って乗り越えようとします。結果がどうあっても、乗り越えるための努力をすることで精神的に鍛えられます。

日本では経験することのなかった環境に身を置くことで自分の意外な一面に気づき、新たな自分を発見する人も少なくありません。

引っ込み思案だと思っていたけど意外と積極的なところもあった、事なかれ主義だと思っていたのに新しいことにチャレンジするのが意外と面白かったなど、環境が変わることで自分の新たな一面に気づくことは多いものです。

留学を通して自分を見つめ直す経験は、将来の仕事を選択する際にも大きな助けになるはずです。

経歴に箔が付く

海外留学は経歴に箔がつくことも多くあります。

留学先がステータスのある学校であればもちろん、無名の学校であったとしても、海外留学というチャレンジをしたということ自体が評価されることもあるでしょう。

就職でアピールの材料になるほか、珍しい国に留学した人はそれだけで周囲の人に覚えてもらいやすいというメリットもあるのです。

外資系企業の中には、MBA留学経験者を特に優遇して採用している会社もあります。

様々な人と出会える

留学経験を通して、様々な人と出会うことができます。現地の人はもちろん、同じように留学してくる世界中の学生達とも交流することができます。

他者と交流できるコミュニティに積極的に身を置けば、その機会はさらに広がるでしょう。

例えばアメリカの大学には多くの場合社交クラブがあります。出身地域や趣味志向に応じて様々な社交クラブがあり、共に生活したり卒業後も仕事で助け合ったりします。

社交クラブやサークルに参加すれば、より多くの人と出会うことができるでしょう。

また留学中は同じ日本人との交流も多くあるでしょう。現地の日系人や日本全国から集まる日本人留学生とは特に仲良くなりやすいものです。

共に留学という大きなチャレンジを成し遂げた仲間は強い絆で結ばれ、留学後も貴重な友人となるでしょう。

日本を客観的に見直すことができる

留学経験者の多くが強く実感するのが、留学が日本に対して客観的に見直す機会になったということです。

留学する前は海外のことで頭がいっぱいで、日本のことはあまり考えないことが多いのではないでしょうか。しかしいざ留学すると海外の人たちからは「日本の代表」とみなされ、日本のことについてたくさん質問をされます。

日本でも外国人と話す機会があれば、その人の国のことを色々と聞いてみたくなるのではないでしょうか。

外国人が日本に興味を持って質問してくれたのならば、ちゃんと説明してあげたいものですが、意外と応えられないことも多いのです。例えば日本の歴史について聞かれても答えられなかったり、外国人の方が日本のアニメについて詳しかったりします。

「もっと日本のことを知っておけばよかった!」と悔しい思いをする人も少なくありません。

「将来は世界を股にかけて働くぞ!」と勢いよく留学したものの、留学経験を通して日本の問題点に気づき、日本の問題を解決するための仕事に就く人もいます。

日本国内にいると日本を客観的に見る経験はなかなかできないものです。留学は日本を客観的に見直し、視野を広げる貴重な機会になるでしょう。

ディベート能力が向上する

日本の大学では座学で教授の話を聞いているというスタイルが多いのではないでしょうか。

アメリカなど海外の大学では、日本よりもディベートスタイルの授業が多い傾向があります。グループに分かれ議論をしながら授業が進んでいく、ディベート中心のクラスも少なくありません。

講義形式のクラスでも、授業中にいかに積極的に発言できたか、その発言が他のクラスメイトにいかに有益であったかが成績の評価の対象になることも多いのです。

日本の伝統的な教育を受けてきた人にとっては、ディベート能力を向上させられる貴重な機会になるはずです。

旅行などのレジャーを楽しめる

留学先によっては、長期休暇などに旅行などのレジャーを楽しめることがあります。

例えばアメリカの大学に留学に行った場合、3か月の夏休みや、11月末の2週間弱のサンクスギビング休暇、年末の1か月のクリスマス休暇など、長期休暇が多く設けられています。

日本から海外旅行に行こうとすると移動に時間もお金もかかりますが、留学先からであれば時間やお金を有効に使って旅行を楽しむことができるのです。

学生寮に住んでいる人は長期休暇中は寮が閉鎖されることもあります。寮を追い出されている間に時間をつぶすためにも、旅行は現実的な選択肢になるでしょう。

車がなくてもバスツアーなど様々なスタイルの旅行を楽しめるでしょう。

外資系企業への就職に有利になる

外資系企業では海外での経験や語学力が評価され、留学経験が就職に有利に働くことが多くあります。

ボストンキャリアフォーラムなど、日本人留学生向けの就職イベントに参加する企業は留学経験を評価してくれる傾向が強くありますので、ぜひ参考にしましょう。

外資系のコンサルティング会社などは、海外MBA出身者を好んで採用する傾向があります。

留学生の中には現地の企業にインターンとして参加し、そのまま就職するケースもあります。外資系企業や海外での就職を考えている人には、海外留学は大きな近道になるはずです。

外国人の恋人ができる場合もある

留学中に外国人の恋人ができる日本人留学生もいます。そのまま結婚し卒業後も現地で暮らす人もいるほどです。

現地で恋人ができると語学力もいっそう上達するでしょう。

コミュニケーション能力が向上する

海外留学を通してコミュニケーション能力が向上する人は少なくありません。

コミュニケーションが苦手な人も、海外で生活するためには否応なしにコミュニケーションをせざるを得なくなります。

家の水道が止まってしまったら、水道業者となんとか交渉して修理してもらわないとお風呂にも入れません。

日本に帰国してからは、日本語が通じる日本人とのコミュニケーションはなんて楽なんだ!と感動しコミュニケーションに対するハードルがさらに下がったという人もいます。

海外留学のデメリット

海外留学には数多くのメリットがあることをご紹介しました。

一方で海外留学を実現させるためにはいくつかのハードルがあり、留学中にも注意したいポイントがあります。

ここからは海外留学のデメリットについてご紹介します。

いざ留学して「こんなはずじゃなかったのに!」と後悔しないためにも、事前に海外留学のデメリットを理解しておきましょう。

デメリットの解決策についても合わせてご紹介しますので、自分はデメリットを乗り越えられそうか考えながらチェックしてみて下さい。

まとまった資金が必要

口座番号
海外留学の最大のハードルともいえるのが資金面です。

留学先までの渡航費用、現地での生活費、学費など留学には多額の費用がかかることが多くあります。

留学生には割高な授業料が設定されている大学も多く、留学にかかる費用については事前によく確認し、資金を準備できるか考えておきましょう。

資金面の解決策

お金がないからと海外留学を諦めてしまうのは非常にもったいないことです。資金面を問題を解決できる方法がないか模索してみましょう。

ここでは留学資金を工面するための方法についてご紹介します。

1奨学金を利用する

最もスタンダードな方法が奨学金を利用することです。

留学生向け奨学金

  • 文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」
  • 日本学生支援機構の海外留学奨学金
  • 世界銀行の奨学金プログラム
  • フルブライト奨学金
  • 松下幸之助国際スカラシップ
  • 各国政府からの奨学金給付

文科省や日本学生支援機構など日本の公的機関のほか、世界銀行など国際機関でも奨学金プログラムを提供しています。

また欧米などで政府が奨学金の給付を行っている国もありますので、留学先の国に奨学金制度がないかチェックしてみましょう。

奨学金には給付型(返済不要)のものや、貸与型(返済義務あり)のものがあります。返済不要の奨学金は留学の目的など厳しい審査がありますが、絶対に留学したいという熱意がある人にはおすすすめです。

いずれも募集が年1回の場合が多いので、申請する場合は計画的に準備しておきましょう。

2交換留学制度を利用する

留学を検討するにあたって見逃せないのが、交換留学制度です。
交換留学とは、高校や大学の学生交換協定校に代表として派遣されることです。

現地の学費が免除される、単位互換が可能などのメリットがあります。

アメリカや中国など人気の留学先だけでなく、タイやブラジル、チリ、シンガポールなど世界中の大学と提携している大学も少なくありません。これから大学への入学を予定している人は、交換留学制度を考慮して大学を選ぶのも一案です。

海外の4年制大学に留学するのに比べ、国内の大学から留学するのは資金面での負担を大きく抑えることができるでしょう。

3留学期間を短くする

留学期間が長くなるほど現地での生活費や学費の負担は重くなります。思い切って留学期間を短くするのも、費用を節約するための有効な手段です。

たとえ1か月の留学でも、多くの経験が得られるはずです。

留学は学生時代にしかできないわけではありません。就職してお金を貯めてから本格的に留学することもできます。実際、MBA留学はビジネス経験のある人たちが退職したり休職したりして参加することがほとんどです。

日本よりも卒業が大変

日本の大学は「入試は難しいが卒業は簡単」と言われることがありますが、欧米など海外の大学は逆に「入試よりも卒業が大変」と言われています。

その大きな理由は宿題の提出物の多さでしょう。

日本ではとりあえず授業に出席して、テストである程度の点をとれば単位を取得でき、無難に卒業出来ることも多いでしょう。

しかし海外の大学では授業ごとに分厚い教科書を何十ページも読んでレポートを書く、という宿題がざらにあります。

それらをこなさなければ単位が取れず、必要な単位が取れなければ卒業できないので、海外の大学は卒業が難しいと言われるのです。

語学のハンデで授業についていくのが大変

現地の学生でも苦労するハードな授業は、語学のハンデがある日本人留学生にとってはさらに大変です。

教科書を毎日何十ページも読んだり、何枚もレポートを書いたりと読み書きはもちろん、授業では積極的な発言を求められるなどリスニングやスピーキング、ディベートの能力も求められます。

語学力に自信のない人には非常に大きなハードルになるでしょう。

ハードな勉強の解決策

ハードな勉強でも、うまく乗り越えるために工夫できることはあります。勉強を楽にするための方法をご紹介します。

1チューター制度を活用する

留学先の学校に、留学生のために現地の学生がサポートをしてくれるチューター制度があるか確認しましょう。

チューターは生活用品の買い物に付き合ってくれたり生活面でサポートしてくれるほか、宿題の相談に乗ってくれるなど勉強面でも助けてくれます。

チューターは自ら希望してチューターになっていることが多いので、喜んで協力してくれます。遠慮せずに分からないことはどんどん聞いてしまいましょう。

2先生と仲良くなる

海外の大学では、学生の相談にオープンに乗ってくれる先生が多くいます。授業の後に質問してもいいですし、先生のオフィスを訪ねて行っても良いでしょう。

またアメリカの大学など、TA(Teaching Assistant)制度が設けられている学校が多くあります。

TAは大学院生が教授の手伝いをして学費の免除などをしてもらう制度で、学生はTAに勉強の相談などをすることができます。TAがいたら積極的に相談してみましょう。

参考 TA制度とは?立命館大学
3勉強に集中できる環境を確保する

毎日のことなので、勉強に集中できる環境を確保することは重要です。

学生寮に住んでいる場合、学生寮で毎日のようにパーティが開かれていて騒がしかったりと勉強に集中できないこともあるでしょう。

おすすめは図書館や学習室です。学生寮に学習室が併設されている場合もあるので確認してみましょう。

学生同士で集まって宿題をすることも多いので、勇気を出して優秀な学生の勉強会に混ぜてもらうのも効果的です。

日本人同士で固まってしまうことがある

せっかく海外留学をしているのに日本人同士で固まり、日本語で生活し日本人ばかりと交流してしまう人もいます。

特に英語学校の場合日本人学生が多いこともあり、日本人だけで固まって行動している様子が多く見られます。

日本人と付き合い日本語で生活するのは楽なので、日本人が多い環境だとつい日本人同士で固まってしまいがちです。

たまの息抜きであれば問題ありませんが、日本人としかつるまないというのはせっかく海外留学をしているのに勿体ないのではないでしょうか。

そうならないためには積極的に現地の人と交流するほか、そもそも日本人の少ない環境を選ぶことも有効です。

日本人に人気の留学先にはたいてい日本人がたくさんいますが、日本人がいないマイナーな国や田舎の地方などに留学すると、日本人を見かけることすらない場合もあります。

ビザなどの手続きがわずらわしい

海外留学するためには、ビザの取得が必要になることがほとんどです。

アメリカの留学ビザを取得するには「I-20」と呼ばれる入学許可証が必要になり、留学先の大学から取り寄せる必要があります。

ビザの手続きは現地の言語で申請書を記入するなどわずらわしいことも多く、国ごとに手続きが異なるので、面倒に感じる人も多いでしょう。

手続きは留学エージェントを利用すれば簡単

留学のための手続きを負担に感じる人は、留学エージェントを利用することもできます。

エージェントは有料の場合もありますが、お金よりも時間や利便性を重視する人にはおすすめです。

治安が良くないことがある

日本は世界でも特に治安の良い国です。海外留学すると、日本よりも治安が悪い地域に住む場合も多いでしょう。

子供を海外留学に送り出すにあたって保護者が最も心配するのも、治安などの安全面ではないでしょうか。留学先を選ぶ際には、治安についてもよく確認しておきましょう。

大学に併設されている学生寮に住めば、図書館で遅くまで勉強してもすぐ家に帰れるので日々の安全を確保しやすいでしょう。

ドラッグが身近にある場合もあるので、友人に勧められても決して薬物には手を出さないようにしましょう。

日本での就職時期がずれることがある

たとえば大学の交換留学制度を利用して留学する場合、2年次で留学する場合がほとんどです。留学が終わって日本に帰国するのは3年次の秋になるので、日本の就職活動に間に合わない場合があります。

このため4年次に就職活動を行うため大学に5年通う人もいます。

留学という理由があるので就職活動では問題視されないことがほとんどですが、大学の学費は1年分余計にかかってしまいます。

4年で卒業して就職したいという人は注意する必要があるでしょう。

ホームシックになる人もいる

社交的な性格の人は、留学先でたくさん友達を作って楽しい毎日を送る人も多いでしょう。しかし引っ込み思案な性格の人の中には、留学先でうまく馴染めずホームシックになってしまう人もいます。

海外という日本と大きく異なる環境に一人で飛び込むわけですから、心細くなるのは当然です。不安な人はホームシックを防ぐ方法を試してみましょう。

ホームシックの解決策

  • 日本人コミュニティを探す
  • 留学生活をブログで発信する
  • テレビ電話などで日本とコミュニケーションする
  • 現地のコミュニティに参加する

「せっかく海外留学しているんだから、現地の人と積極的に交流しなきゃ!」と頑張るのはとても立派なことです。しかしずっと頑張っていると疲れてしまうこともあるでしょう。

そんなときは無理せず日本人と交流すると、緊張がほぐれリラックスすることができます。日本人の友人を見つけたり、日本人街に行ってみるのも良いでしょう。

今はインターネットが普及しているので、日本とも気軽にアクセスすることができます。家族や友人とテレビ電話をすると心強く感じられるでしょう。

自分の留学生活をブログで発信するのも、たくさんの人と交流でき張り合いもできるのでおすすめです。

現地の人と交流するには、現地のコミュニティに参加するのも有効です。ダンスやサッカーなど趣味のサークルに参加すれば、多くの言葉がなくても趣味を通じて絆を深めることができるでしょう。

なまりの強い地域がある

「海外留学すれば、きれいな英語をカッコよくペラペラ話せるようになる!」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

しかし日本でも各地方に方言があるように、多くの国でも方言があります。アメリカでは「r」を発音しないボストンなまりなどがあり、ネイティブが聞けばすぐに分かります。

留学先の地域によっては、なまりの強い言葉を習得してしまう場合があります。

多くの大学には世界中から、その国特有のなまりを持った留学生が集まっています。お手本のような英語に触れる機会は思っているほど多くないものです。

「留学さえすればパーフェクトな発音ができるようになる」というイメージは常に正しいとは言えないでしょう。

食生活に注意が必要

ユネスコ無形文化遺産にも登録された日本の和食は、世界に誇る健康的でバランスの良い食事です。一方で海外では必ずしも健康的とはいいがたい食生活をしている人も多くいます。

緑茶には砂糖が入っており、バケツのように大きいアイスを食べるなど、日本人からするとびっくりしてしまうような食生活もあるでしょう。留学中に食生活の違いから、太ったり体調を崩してしまう人もいます。

ハードなこともある留学生活では健康管理も気を付けたいものです。海外でも健康的な食生活を維持するための方法をご紹介します。

食生活の解決策

  • 自炊する
  • 日系スーパーを探す
  • 日本から物資を送ってもらう

最も効果的なのは自炊することです。スーパーで健康的な材料を選んで調理することができます。

地域によってはミツワやマルカイなどの日系スーパーがある場合もあります。味噌や豆腐、納豆など日本の食材が手に入るので積極的に利用しましょう。

渡航時に持ち込んだり、日本の家族や友人から食材を送ってもらうのも良いでしょう。海外では日本の食材は割高なので、送料を差し引いても日本から送ってもらった方が安く上がる場合もあります。醤油やみりん、海苔、味噌などは長持ちするのでおすすめです。

日本のようなサービスは期待できない

日本はサービスレベルの高い国だと言われています。コンビニやスーパーの接客も一流の接客に見えるという外国人も少なくありません。

海外で生活すると、日本とのサービスの違いにショックを受けることもあるでしょう。店員がガムを噛みながら接客している、郵便が届かない、インターネット開通工事がいつまでたってもやってこないなど日本では考えられないようなサービスでストレスがたまることもあるでしょう。

あまり思いつめず、これも良い経験くらいに割り切って楽しめると良いでしょう。

生活様式の違いで困ることがある

海外の生活は日本の生活と異なる点も多く、戸惑うことも多いでしょう。

海外特有の生活様式(国によります)

  • 家の中でも靴を履く
  • 道路が右側通行
  • 車の運転席が左側
  • 洗濯物を外に干さない
  • 洗濯ネットを使わない

アメリカで洗濯ネットを入手できず、ビーズの飾りがついたブラウスが洗濯機でボロボロになってしまい、わざわざ日本から高い送料をかけて100均の洗濯ネットを送ってもらったという人もいます。

できるだけ事前に生活様式の違いを把握し、準備出来るものは用意しておくと良いでしょう。

逆に下記のような日本特有の生活様式が、現地ではビックリされてしまうこともあるので注意が必要です。

日本特有の生活様式

  • 床や絨毯の上にそのまま座る
  • ベッドではなく敷布団で寝る
  • 写真撮影時のピースサイン
  • 生卵を食べる
  • 音を立てて麺類をすする

人種差別されることがある

悲しいことですが、海外の一部の地域では日本人を含めたアジア人に対する偏見や差別が根強く残っていることがあります。

人種差別の例

  • レストランでトイレの近くの席に案内される
  • 注文を取りに来ないなど、店員の態度があからさまに悪い
  • 「Jap(ジャップ)」や「イエローモンキー」など差別的な言葉で呼ばれる
  • 手で目を引っ張って細めるなど、日本人を揶揄するジェスチャーを見せ

人種差別の解決策

人種差別はできれば受けたくないですし、もし受けてしまっても対処方法を知っていれば心の整理がしやすいでしょう。

  • 気にしない
  • 語学力やコミュニケーション能力を向上させる
  • 人種差別の少ない地域を選ぶ

人種差別をしてくる人に対しては「こういう人もいるんだ」と割り切って、あまり気にせず関わらないのも一案です。

言葉がうまく出なかったり言い返せなかったりするのが悔しければ、語学力を向上させて立ち向かうのも良いでしょう。言葉が流暢だと仲間とみなしてくれる人もいます。

人種差別の度合いは地域によって異なってくるので、人種差別が少ない地域を選ぶのもおすすめです。例えばアメリカの場合、アジア人も多く住むカリフォルニアや、日本人観光客の多いハワイなどは差別を感じる機会が少ないでしょう。

海外留学で大切なこと

海外留学にはメリットもデメリットもあることをご紹介しました。結果的に海外留学を自分にとって有益なものにできるかどうかは、自分自身の姿勢や行動によるところが大きいでしょう。

ここでは海外留学を成功させるために大切なことについてご紹介します。

積極的に行動する

せっかくの海外留学の機会を最大限活かすには、自分から積極的に行動することが大切です。

言葉がうまく話せなくても恥ずかしがることはありません。遠慮してせっかくの機会をフイにしてしまう方がずっと残念です。やってみたいと思ったことはどんどんチャレンジしてみましょう。

逆境を楽しむ

海外留学では想定外のトラブルもたくさんあるでしょう。そんな時は落ち込むのではなく、むしろ「良い経験ができた」と逆境を楽しんでしまいましょう。

海外での逆境はあなたの経験値を上げ、視野を広げてくれるはずです。

留学の目的を明確にする

なぜ自分は留学をしたいのか、目的をはっきりさせておきましょう。なんとなく留学に来ても、何をすればよいか分からず、途方に暮れてしまいます。

自分が何を求めているのかが明確であれば、現地でとるべき行動がおのずと明らかになります。

「英語がペラペラになりたい」なら、どんどん現地の人に話しかけましょう。
「海外で就職したい」なら、インターンをしたり人脈を作ったり、日々やることがたくさんあるでしょう。

可視化できる成果を大切にする

留学経験はあなたにとって大きな自信になり、周囲へのアピールにもなるはずです。より大きな自信やアピールにつなげるためには、可視化できる成果が大切です。

「日本人が誰もいない学校に留学した」、「TOEICの点数が600点から900点に上がった」、「アメリカのサークルで空手を教えた」など自分なりの成果を達成してみましょう。

計画的に準備する

海外留学を有意義なものにするには、計画的な準備が欠かせません。留学は思い立ったらすぐにできるというわけではなく、やらなければならない準備がたくさんあります。

留学のために必要な準備

  • 留学先を決める
  • TOEFLなどの各種試験の受験
  • 学校への出願
  • 奨学金の申請
  • ビザの手配
  • パスポートの取得
  • 住む場所を決める(学生寮、ホームステイなど)
  • 飛行機の手配
  • 健康診断
  • 海外留学生保険への加入
  • 引っ越しの手配

留学条件にTOEFLなどのスコアが必要な場合は勉強に時間が必要でしょう。奨学金を申請する場合には、締め切りに合わせて万全の準備をする必要があります。

日本の大学から交換留学したい場合は、いざ入学した後に希望の国の大学との提携がないと分かったら残念です。大学を選ぶ時点で、希望の大学と提携しているかチェックしておきましょう。

まとめ

海外留学のメリットとデメリットについてご紹介しました。
あらかじめメリットとデメリットを知っておくことで、メリットを最大限活かし、デメリットに対応するための対策をしておくことができます。

海外留学は自分の心構え次第で、かけがえのない貴重な経験ができるでしょう。海外留学にハードルを感じている方は、今回ご紹介したデメリットに対する解決策をぜひ参考にされてください。

多少のデメリットがあったとしても、あなたにとってメリットがそれを上回れば、きっと海外留学はあなたにとってかけがえのない経験となるでしょう。

参考 「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について文部科学省