自宅に光回線などを引かずに、ポケットWiFiやWiMAXでインターネット接続している人が増えてきました。工事も不要で、持ち歩きできる端末なら外出時でもギガ不足の心配がないので、大容量のデータをやり取りするのでなければ、とてもおすすめのアイテムです。
ただし、多くのポケットWiFiは2年や3年の縛りがあり、更新月以外での解約には解約金が発生します。1度契約すると自宅で電波が入りにくくても、解約金を払うか更新月まで使い続けなくてはいけません。それってかなり不便ですよね。
固定回線は初期費用が高く、ポケットWiFiは縛りがある。いずれも一長一短ですが、実は縛りがまったくないポケットWiFiがあります。それが「縛りなしWiFi」です。ここでは、そんな縛りなしWiFiの口コミや評判をまとめて、メリット・デメリットについてご紹介していきます。
この記事の目次
ポケットWiFi「縛りなしwifi」の特徴
縛りなしWiFiはその名前のとおり、縛りがありません。他のポケットWiFiやWiMAXは3年縛りというのがほとんどで、契約期間中に解約する場合には高額な解約金を払わなくてはいけません。でも縛りなしWiFiなら、いつ解約しても解約金が発生しません。
「でも縛りがないなら利用料金が高いのでは?」と思うかもしれませんが、縛りなしWiFiはなんと月額3,300円しかかかりません。それも初期費用は0円です。
ポケットWiFiの中には、月額が安いことをアピールしているサービスもありますが、そのほとんどが最初の1〜2ヶ月安いだけで、そのあとは月額4,000円くらいになりますので、トータルでは縛りなしWiFiのほうが安くなります。
月々の利用料金が安くて縛りもない。これが縛りなしWiFiの特徴です。
これだけならとても魅力的なサービスですよね。実際にサービス開始時には利用申込みが殺到しました。ところが利用した人からは良い口コミだけでなく、悪い口コミも聞こえてきます。利用者の評判、そしてどのようなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。
ポケットWiFi「縛りなしwifi」の基本スペック
縛りなしwifiの評判や口コミをチェックする前に、料金プランなどの基本スペックについて見ていきましょう。
ちなみに縛りなしWiFiには、「縛りなしプラン」の他に「縛りありプラン」も用意されています。使い方によっては、縛りありプランもお得に利用できますので、それぞれの基本スペックをご紹介していきます。
縛りなしプラン
月額料金 | 3,300円(税抜) |
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初期費用 | 0円 |
契約期間 | なし |
送料 | 無料 |
契約解除料 | なし |
端末 | WiMAXもしくはSoftBank |
安心サポートプラン | 500円/月 |
※端末紛失・故障・水没時には弁済金39,800円が発生
※端末はレンタルなので返却が必要
縛りありプラン
月額料金 | 2,800円(税抜) |
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初期費用 | 0円 |
契約期間 | 3年/td> |
送料 | 無料 |
契約解除料 | 15,000円(36ヶ月以内の解約時) | 端末 | SoftBank 601HWシリーズ |
※端末交換時は39,800円とSIM交換費用3,000円が発生
※契約残月数×1,200円の端末代が発生
通信速度制限
WiMAX | 10GB/3日 |
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SoftBank | 3GB/日 |
ポケットWiFi「縛りなしwifi」の評判と口コミ
すぐに速度制限になる
速度の遅い端末が送られてき
通信速度が速くて快適
サポートの対応がいまいち
縛りなしwifiに関する評判や口コミをまとめたものが上記の4点です。基本的にはポジティブな意見が多く、快適なインターネット環境に満足している人が多いようです。意外だったのは「安い」という評価などがあまりなかったことです。
1ヶ月で3,300円ならかなりお得な気がしますが、他のポケットWiFiも月額料金だけなら似たような金額になるため、利用料金は妥当という判断をされているのかもしれません。
基本的には良い評価が多い縛りなしwifiですが、一部の利用者が速度制限や、端末を選べないことに不満を感じているようです。さらに、サポートの対応も必要最低限のことしかしてもらえないようで、電話も繋がりにくいなどの問題もあります。
とはいえ、総評としては「ほぼ満足」となっていますので、利用するにあたっての問題はありません。あとはメリットとデメリットを把握した上で、自分の使い方に合っているかどうかを確認しましょう。
ポケットWiFi「縛りなしwifi」のメリット
- 縛りなしプランならいつでも解約できる
- 初期費用がかからず利用料金も安い
- データ使用量の制限がなく使い放題(速度制限あり
- 申込み翌日から利用できる
縛りなしwifiのメリットはHPなどにも記載されていますので、すでに知っているという人も多いかもしれませんが、おさらいの意味も含めてそれぞれのメリットを見ていきましょう。
縛りなしプランならいつでも解約できる
最大のメリットは、なんといっても縛りがなくいつでも解約できることです。縛りありのポケットWiFiがほとんどですが、2年後3年後のことなんて誰にも分かりませんよね。3年契約で申込みをしたら、電波の入りが悪い場所に転勤になるということもあります。
そういったときに、解約金なしでいつでも他社への乗り換えができるというのは、かなり大きなメリットです。もちろん更新月もありませんので、更新月に解約し忘れるという問題もありません。手軽に借りて手軽に解約できるのが、縛りなしWiFiの大きな魅力のひとつです。
初期費用がかからず利用料金も安い
縛りなしで借りられるポケットWiFiは他にもありますが、縛りなしWiFiの人気が高いのは、月額料金も安いということにあります。モバイル端末ですので持ち運びができるため、スマホで大容量のプランを選ばなくて済みます。結果的にトータルの通信費も下げることができます。
月額料金が3,300円で変動しないというのも分かりやすくて嬉しいところです。他社のように最初の数ヶ月だけ安いとか、よく分からない割引などもなく、シンプルで分かりやすい料金体系ですので自分の契約を把握しやすいというメリットもあります。
データ使用量の制限がなく使い放題(速度制限あり)
縛りなしWiFiはデータ容量無制限で利用できますので、ギガ不足に悩まされることはありません。ただし、回線の混雑を避けるために、WiMAX回線は3日で10GB、SoftBank回線は1日で3GBを超えると速度制限がかかります。
速度制限はあるものの、1日3GBも使うのは簡単なことではありません。パソコンに繋いでOSのアップデートをしたり、大容量のデータをダウンロードしたりしなければ速度制限をかけられることもありません。
速度制限は他のポケットWiFiでもあることですので、そもそも大容量のデータをやり取りする人にはポケットWiFiが適していませんので、そういう環境で使いたい人は光回線を利用しましょう。
申込み翌々日から利用できる
他社のポケットWiFiは申込みをしても端末が届くまでに数日かかりますが、縛りなしWiFiは翌日出荷をしてもらえますので、最短で申込み翌々日から利用できます。このスピーディーな対応も縛りなしWiFiのメリットのひとつです。
ポケットWiFi「縛りなしwifi」のデメリット
- 縛りなしプランだと端末を選べない
- 縛りありプランだとSoftBank回線固定
- 支払いがクレジットカードのみ
- WiMAXのハイスピードプラスエリアモードは原則使えない
- 端末故障時に弁済金が39,800円もかかる
メリットの多い縛りなしWiFiですが、もちろんデメリットもあります。メリットを把握しておくことで、実際に契約をして「そんなつもりはなかった」となるのを防ぎましょう。
縛りなしプランだと端末を選べない
縛りなしプランではいくつかの端末が用意されていますが、残念ながら端末を選ぶことはできません。基本的にはWiMAX回線かSoftBank回線かも選べません。ただし、地域ごとに電波が入りにくいなどの問題がありますので、申込み時に希望する回線を伝えておけば応じてもらえます。
端末が違うとそんなに違いがあるのも?と疑問に思うかもしれませんが、例えばSoftBankの2つの端末では通信速度が大きく違います。
603HW | 下り最大612Mbps |
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502HW | 下り最大187.5Mbps |
約4倍近くも通信速度に違いがあります。ただし、実際の速度は100Mbps以下ですので、実は502HWだから遅くなるというわけではありません。送られてきた端末が古いモデルだと、ちょっと残念な気持ちになるくらいですので、あまり気にする必要はありません。
縛りありプランだとSoftBank回線固定
縛りありプランの場合はSoftBank回線しか選べません。WiMAX回線は通信可能なエリアが狭いということもあり、確実に電波の入るSoftBank回線のみに対応しています。ただし、通信速度が速いのはWiMAX回線で、縛りありプランではそのWiMAX回線を選ぶことができません。
支払いがクレジットカードのみ
縛りなしWiFiの支払いはクレジットカードにのみ対応しています。コンビニ払いや口座引き落としには対応していませんので、クレジットカードが必須です。クレジットカードを持っていないという人は、これを機に1枚作っておきましょう。
WiMAXのハイスピードプラスエリアモードは原則使えない
WiMAXは高速通信ができるとお伝えしましたが、ビル街や地下などで電波が入りにくいという問題があります。それを解消するのがauの4G LTE回線を使えるハイスピードプラスエリアモードです。ただし縛りなしWiFiでは、ハイスピードプラスエリアモードを原則として使えません。
使えないこともありませんが、月額の料金に別途1,005円追加費用が発生します。そして月間の通信量上限が7GBになってしまいます。
端末故障時に弁済金が39,800円もかかる
縛りなしWiFiでは端末がレンタルなので、壊れたときには39,800円の弁済金が発生します。端末は持ち運びすることが多いため、故障のリスクは常にあります。特に長く使えば使うほど壊れてしまいますので、そのときに39,800円の出費は痛いですよね。
この弁済金を10,000円にできる安心サポートプランもありますが、月500円かかります。そうなると月々の利用料金は3,800円になりますので、割安感がなくなってしまいます。
ちなみに縛りありプランは端末買取になるため弁済金が発生せず、縛りなしプランに安心サポートプランを付けるよりも月1,000円も安くなります。長く使うつもりであれば縛りありプランも検討しておきましょう。
ポケットWiFi「縛りなしwifi」はこんな人におすすめ
最後に口コミや評判、メリット・デメリットを踏まえたうえで、縛りなしWiFiがどのような人に適しているのかをご紹介します。
- いつでも自由に解約できないと困る人
- 初期費用を0円にしたい人
- 毎月の通信費を抑えたい人
- スマホやタブレットでインターネット接続したい人
縛りなしWiFiは安くて自由度が高いポケットWiFiです。頻繁に転勤があり、3年契約などの縛りがあると困るという人もいると思いますが、そういう人との相性がいいサービスです。
初期費用が0円で、しかも月額も安いという魅力もありますので、単純に出費を抑えてポケットWiFiを使いたいという人にもおすすめです。縛りがないのに格安で利用できますので、あえて他社を利用する理由はほとんどありません。
ただし、大容量のデータのやり取りには適していません。スマホやタブレットで使う分には問題ありませんが、パソコンをつないでクラウドサービスをガンガン使ったり、大容量のデータをダウンロードしたりするような使い方はできませんので注意してください。
まとめ
縛りなしWiFiは利用料金が安くてシンプルで、しかも契約期間もありませんので、ポケットWiFiを使いたいという人にとてもおすすめのサービスです。速度制限がありますので、大容量のデータをやり取りするのには適していませんが、スマホやタブレットで使うなら問題ありません。
ただし、端末が壊れたときには弁済金が発生し、それを回避するには安心サポートプランへの加入が必要になります。そうなると利用料金のメリットがなくなってしまいます。
とにかく安く使いたいのであれば、2〜3ヶ月利用して、快適に使えるなら縛りありプランへの移行も頭に入れておきましょう。自分の使い方にあったプランを選べるのも縛りなしWiFiの魅力ですので、どちらのプランが自分に合っているかをよく考えて申込みしましょう。