ZEH住宅とは?建てる前に知りたいZEH(ゼッチ)のメリット・デメリット

ZEH住宅

2019年を含め近年では、これまで大規模災害が発生しにくいと考えられていた地域も、水害や土砂災害、台風や自身によるインフラ遮断などの影響を受けています。

このような状況を考慮してご家庭によっては、家づくりに関してもエネルギーや防災を意識しているのではないでしょうか。

最近ではテレビなどでZEH形式の住宅を特集するなど、ZEH住宅にも注目が集まっています。しかし、そもそもZEHといわれても、どのような住宅・システムなのかイメージすらできません。

これから家を建てる予定の方だけでなく、防災意識を高めたい方にも向けて、家づくりの前に知っておくべきZEH住宅の意味や利用メリット・デメリットをご紹介していきます。

さらにZEHと似ているスマートハウスとの違いや、スマートハウスのメリットとデメリットもご紹介するので、ぜひ比較検討もしてみてください。

この記事の目次

ZEH住宅とスマートハウスの違い

近年では、個人向けのエネルギー・住宅関係も急速に変化していて、エネルギーを自宅で創ったり管理したりできる、ZEH住宅やスマートハウスが販売されています。

しかし、どちらも電気やガスなどのエネルギーに関する、省エネ系の住宅ということもあり、多くの方は違いが良く分かりません。

メリットやデメリットを知る前に、ZEH住宅とスマートハウスの違いを理解しておきましょう。

家庭で消費するエネルギーの使い方が違う

ZEH住宅とスマートハウスの大きな違いは、電気・ガスなどのエネルギーに対する使い方や考え方です。

ZEH住宅電気やガスなどのエネルギーを、自宅でまかなうことで消費量を抑える
スマートハウス電気やガスなどのエネルギーを効率よく使う

ZEHとは、太陽光発電や省エネシステムを用いて、年間の消費エネルギー0を目的にした住宅を指します。

一方スマートハウスの場合は、使用している機器は太陽光発電などZEHと同じですが、エネルギーを効率よく使用して、省エネを目指す住宅のことです。

つまり消費エネルギーを0にするか・なるべく減らすか、といったエネルギーに対する考え方やゴール地点が大きく違っています。

一見すると小さな違いに思えますが、住宅に組み込まれているシステムや収支計画が大きく違うため、家を建てる前にどちらも理解しておくのがおすすめです。あとから、想像と違っていたとしても、修正は難しいですよ。

スマートハウスのメリット

スマートハウスのメリットは基本的にZEH住宅と同じですが、以下のような特徴もあります。

[memomemo title=”メリット”]
  • 災害時にエネルギー供給が可能
  • 光熱費削減効果に期待
  • 厳しい節約や省エネを行う必要がない
  • 断熱効果が高い
  • エネルギーの生産・消費を可視化できる
  • 家電製品の遠隔制御など利便性を高めやすい
[/memomemo]

災害時にエネルギー供給が可能

スマートハウスのメリットは、近年様々な場所で発生している停電やガスの供給停止といった、災害時のインフラ停止にも対応できるところです。

スマートハウスの基本スタイルの1つは、エネルギーを創ることです。具体的には太陽光発電と蓄電池をスマートハウスに設置しているので、停電時も電気エネルギーを確保できます。

ガスや水を生産することは難しいものの、電気は生産できるため家電製品やモバイル機器の電源供給は持続可能です。また、テレビやラジオなど情報収集にも電気が必要ですので、非常時も情報・エネルギーを最低限保つことがスマートハウスで実現できます。

光熱費削減効果に期待

スマートハウスの目的は、効率よくエネルギーを節約する省エネです。そのために住宅構造に、多数の工夫を設けています。

たとえば光をより多く取り込む窓の配置などを行い、照明をなるべく使用しない状態でも明るく過ごせる工夫などを設計段階で配慮します。

他にもエコキュートを設置することで、ガス代も抑えるプランも多くの住宅メーカーで提示されているのが特徴です。

スマートハウスの光熱費削減効果は、高効率な設備だけでなく住宅の構造も含めて総合的に考えられています。

厳しい節約や省エネを行う必要がない

スマートハウスが目指している省エネは、無理やり節電や照明の使用回数の削減を行うことではありません。

自然風や日光を取り込む環境にも配慮された設計が行われているので、照明や暖房・冷房機器の使用率を無理なく抑えることができます。また、住みやすさにも考慮されているため、省エネ効果を伸ばしつつ快適に住み続けることができるのも、スマートハウスの大きなメリットです。

住宅のデザインや構造は住宅メーカーによって異なりますが、以下のような仕様を盛り込んだタイプも多い傾向です。

  • 気密性を上げるために壁材を何層にも分け、特殊なフィルムなどを組み合わせる(グラスウールや防湿フィルムなど)
  • 熱損失などを計算し、夏場はどのように熱を逃がし、冬は暖かく過ごせるか設計
  • 窓のサイズも熱損失を考慮しながら計算
  • 吹き抜け構造にすることで1階に溜まった熱を逃がしやすくする
  • 住宅全体で熱を逃がしながら風通しの良い構造に設計
  • 吹き抜け部の天井にシーリングファンを設置し、室内全体に熱を回す

他にも換気システムを導入したり、庭木を植えることで住宅への直射日光を遮ったりなど、自然も活かした省エネプランが多数用意されています。

ただし、このような部分に関しては、基本的にZEH住宅でも標準仕様ですので独自のメリットではありません。

断熱効果が高い

スマートハウスは断熱に関しても力を入れているのが特徴で、高断熱・高気密住宅を目指しています。

高断熱・高気密住宅にすることで起こる変化とは、夏場のエアコンや冬場の暖房機器使用率が下がるなど、家電製品の使用頻度です。

高断熱は外気温から室内へ影響を少なくしてくれる効果があり、高気密は室内の熱を外へ抜けにくい構造を指します。

このように高断熱・高気密効果のある住宅は、年間を通して快適に過ごしやすい室内環境が保たれるため、自然にエアコンや扇風機、暖房機器の使用率や使用電力を抑える事が可能です。

エネルギーの生産・消費を管理できる

スマートハウスの重要なポイントでもありますが、エネルギーの生産や消費を可視化・管理できるHEMSシステムを搭載しています。

HEMSは、住宅内の設備を全て連携し、24時間365日全てのエネルギーの生産・消費状況を記録・管理・制御するシステムです。

他にも以下のような特徴があります。

  • 電力会社から、どの程度電気が供給されているか数値を記録
  • 太陽光発電など自宅で創られた電気などエネルギーの生産状況も数値化
  • 太陽光発電システムから蓄電池へ充電・蓄電池の使用時間帯の制御

このように住宅設備の使用状況を目に見える状態することや、太陽光発電や蓄電池の制御など優れた中央制御システムを搭載しているのが、スマートハウスのメリットです。

家電製品の遠隔制御など最先端のシステムが搭載されている

スマートハウスのHEMSは、他にもメリットがあります。HEMSとは家電製品など消費電量の監視だけでなく、遠隔制御機能も搭載しています。

分かりやすく表現すると、近年注目を浴びているIOTのことです。

たとえば外出先から、スマートフォンで自宅の照明を点灯・消灯したり、電気自動車の充電を始めたりなど遠隔制御できるようになります。

また、HEMSは中央制御システムのような役割で、各家電製品や通信機器、自動車などを連携・制御します。

スマートハウスは省エネだけでなく、各機器の自動制御や遠隔制御もできるため、より生活を便利にする側面もあるのが魅力です。

スマートハウスのデメリット

スマートハウスにはメリットだけでなく、デメリットもあります。主にコスト面のデメリットがあるため、家を建てる方は予算と照らし合わせながら検討してみてください。

デメリット:
● スマートハウスの初期費用は高いケースもある
● HEMSに対応している機器は発展途上
● 家族の生活スタイルが違うと各機器の設定が難しい
● HEMSなどメンテナンスの必要な機器が一般住宅よりも多い

●スマートハウスの初期費用は高いケースもある
スマートハウスは近年確立された住宅・システムでもあるため、一般的な住宅と比較して初期費用が高いケースもあります。

スマートハウスの導入方法は、スマートハウスを前提として設計された住宅を建てる方式と、既存の住宅にHEMSシステムやリフォームを行う2種類に分かれています。

1から住宅を建てる場合は、坪数によっても変わりますが30~40坪(建物の面積)で、3500万円や5000万円などです。

また、既存の住宅をスマートハウス化する場合は、HEMSやエコキュート、太陽光発電システムなどの設置・連携工事が必要です。導入する機器の種類によって価格は変わりますが、300万円や500万円単位でかかります。

断熱材や防湿フィルムなどリフォーム工事も加えた場合は、さらに500万円や1000万円かかることもあるため、1000万円以上の予算は必要です。

しかし、スマートハウスの普及などさまざまな要因によって、最近では2000万円で建てられるケースもあり、いずれ高コストは解消されるでしょう。

HEMSに対応している機器は発展途上

スマートハウスは、HEMSに対応した家電製品や通信機器などを前提とした運用ですが、最先端のシステムということもあり、HEMS対応機器は少ない傾向です。

また、スマートハウスで効率よくエネルギーを活用、省エネも目指すためにはHEMSと連携できる電化製品を用意することが重要です。

今後HEMSの規格に対応した電化製品や電子機器は、増えると考えることができ導入メリットは少しずつ高まるでしょう。

家族の生活スタイルが違うと各機器の設定が難しい

スマートハウスで省エネ・光熱費削減を行うには、HEMSで事前に電化製品や蓄電池・エコキュートなどの設定を決めておく必要があります。

たとえば20時から蓄電池の電気を使用し、8時から17時までは太陽光発電の電気を蓄電池で充電するといった設定です。

しかし、家族の生活スタイルが大きく違う場合は、各電気機器の使用時間など各設定を決めにくく、難しいところでしょう。

解決策としては、あらかじめ家族観で電化製品や照明などの使用頻度やタイミング、HEMSの設定について話し合っておくことが大切です。

HEMSなどメンテナンスの必要な機器が一般住宅よりも多い

スマートハウスは、太陽光発電やHEMS、その他さまざまな機器を導入するため、メンテナンス費用も定期的にかかります。

そのため一般的な住宅と比較すると、住宅にかかる維持コストが高めです。スマートハウスを導入する場合は、購入前に維持コストも計算しましょう。

メンテナンス費用は数万円~数10万円と、設備状況によって変わります。(太陽光発電や蓄電池、エコキュートなど)

ZEH住宅のメリット

ZEH住宅のメリットは、スマートハウスと共通している部分もありますが独自のメリットも存在します。これから家を建てる方は、エネルギーどのように抑えたいか・運用したいのか考えた上で選びましょう。

メリット:
● スマートハウスと違いエネルギー収支0を目指せる
● ZEH住宅に住むと光熱費を抑えることができる
● 非常時に電源の確保ができる
● 2020年度以降も補助金制度が継続すれば費用負担を抑えられる
● 高断熱によりヒートショックなどのリスクを低下
● 太陽光発電の新たな活用方法に繋がる

スマートハウスと違いエネルギー収支0を目指せる

ZEH住宅の大きなメリットは、スマートハウスと違い年間エネルギーの収支0を目指しているところです。

ZEH住宅は、消費エネルギーよりも創るエネルギーの方が多いシステムを目指して設計・運用します。

実際は各家庭によって家電製品の消費電力などが異なるため、確実に消費エネルギー(買電など)を0にすることは難しい側面もあります。

しかし、太陽光発電や省エネを追求することで、年間で黒字化を目指すことも可能です。

 創るエネルギー:太陽光発電
 消費エネルギー:家電製品や電気機器

ZEH住宅に住むと光熱費を抑えることができる

ZEH住宅は従来の住宅と比較して、光熱費を抑えやすい省エネ設計が魅力です。現代の住宅は、スマートフォンやパソコンをはじめ、さまざまな場面で電気を使用します。

さらに電気料金値上げが2019年も行われていて、ちょっとした節電や省エネでは対応の難しい状況になりつつあります。

ZEH住宅は、太陽光発電や蓄電池で買電を抑えることでき、高断熱など消費エネルギーの少ない環境で快適に過ごせるのが特徴です。

非常時に電源の確保ができる

ZEH住宅を建てると、災害などを原因とした停電時でも電気を使用できます。

ZEH住宅は、再生可能エネルギー設備の設置が条件となっているため、少なくも住宅用太陽光発電設備を設置してもらいます。そして、近年では蓄電池とセット販売されていることも増えているため、日中だけでなく夜間もいくつか照明やモバイル機器の充電が可能です。

自宅避難時は食料だけではなく電気の確保も重要

日本は地震だけでなく台風や豪雨、暴風などさまざまな災害が発生している国で、最近では自治体の対応だけではカバーしきれないケースもあります。

各家庭で3日もしくは1週間程度の食料と水を用意し、自力で生活しなければいけません。

しかし停電中の自宅避難は、冷蔵庫など生活家電が使用できないため、食料や水の保存・調理が難しい状況です。解決策は、カセットコンロやガソリン式発電機を使用して、調理を行うことも考えられますが、ZEH住宅であれば太陽光発電・蓄電池で対応できます。

近年の太陽光発電設備は、初期型と違い冷蔵庫やドライヤー、電子レンジ、IHクッキングヒーターなど、消費電力の多い電気機器にも電源供給できる容量があります。

したがって、最新の設備を搭載しているZEH住宅では、別途発電機を購入しなくとも蓄電池との併用でモバイル機器の充電だけではなく、生活家電も一時的に使用可能です。

2020年度以降も補助金制度が継続すれば費用負担を抑えられる

ZEH住宅のメリットには、補助金制度で費用負担を抑えやすいところもあります。

2019年度も含め政府はZEH住宅の普及を進めるために、ZEH支援事業を展開しています。また、2020年度も同様の制度が継続する予定ですので、2019年・2020年に住宅を建てる方は忘れずに申請しておくのがおすすめです。

ZEH支援事業の概要

ZEH支援事業には、以下3種類の制度に分かれています。

 ZEH:年間消費エネルギー20%削減やZEHロードマップの定義を満たした住宅で申請可能(ZEH住宅の基本仕様)
 ZEH+:年間消費エネルギー25%削減やZEHロードマップに示された定義を満たすことで申請可能
 ZEH+R:ZEH+の条件を満たした上で、停電時に室内の電源供給や温水などの性能を高めた住宅に認められる

ZEH住宅の性能に関する条件は、ZEH・ZEH+・ZEH+Rの順番に高くなっています。さらに、補助金額も以下のように増額している点にも注目です。

制度 基本(1戸) 追加
ZEH 70万円 先進的再エネ熱等導入支援事業を併用すると追加可能
ZEH+ 115万円 先進的再エネ熱等導入支援事業を併用すると追加可能
ZEH+R 125万円 蓄電システム補助:2万円/1kWh
太陽熱利用温水システム:液体式は17万円、空気式は60万円

太陽熱利用温水システムとは、太陽の熱を集めて水や空気を温める機器の総称です。

空気式と呼ばれるシステムは、太陽の熱を利用して住宅内の空気を温めます。一方液体式の倍は、太陽の熱を利用して水を温め、浴室やキッチンの水道に使用するシステムです。

このようにZEH住宅の補助金対象は、各設備機器にも個別に割り当てられています。したがって、少しでも最新設備の導入コストを抑えることが可能です。

先進的再エネ熱等導入支援事業は併用することで申請可能

先進的再エネ熱等導入支援事業は、単体では利用できない補助金制度でZEHやZEH+と併用することで申請できるようになります。

また、先進的再エネ熱等導入支援事業の補助金額は90万円で、蓄電システムを設置すると追加で2万円/1kWhの補助金を受けられます。

高断熱によりヒートショックなどのリスクを低下

ZEH住宅はスマートハウスのように、省エネ性能を高める意味も含めて高断熱・高気密住宅です。

高断熱・高気密の住宅は、単に夏は涼しく冬は暖かいという効果だけではありません。冬場の入浴後に起こりやすいヒートショックリスクを、低下させることも期待できます。

また、ヒートショックとは、入浴前後や極端に室温の違う部屋に移動した際に、血圧が急激に変化し心筋梗塞などの症状のことです。

太陽光発電の新たな活用法に繋がる

ZEH住宅は、太陽光発電の新たな活用方法としても将来性があります。

太陽光発電の電気の買取を一定期間義務化したり、固定価格にしたりといった支援も含まれているFIT制度は、2019年時点で売電価格に関して課題を残しています。

課題とは固定買取価格が下落傾向のため、2010年など以前と比較して売電収益を伸ばすことが難しい状況といった点です。

ZEH住宅も太陽光発電で発電した電気を売電しますが、省エネや自家消費も含めた運用も行うため、長期的に活かすことができます。

ZEH住宅のデメリット

ZEH住宅のデメリットは、特に多い訳ではありませんがいくつか存在します。

デメリット:
 窓やドアなどのサイズや配置に制約がある
 売電重視ではFIT制度終了後の運用が難しい
 最新設備を導入しているため維持コストも掛かる

窓やドアなどのサイズや配置に制約がある

ZEH住宅のデメリットは、設計に一部制約があることです。

住宅構造は風通しや日差しの入り方、窓やドアの配置やサイズ、部屋の配置などに配慮しながら省エネ・高断熱・高気密を目指します。

そのため、完全自由設計の住宅を希望している方にとっては、一部間取りなどに関して制約があることに悩むこともあるでしょう。

しかし制約があることによって、快適なライフスタイルを手に入れることを考えた場合は、必ずしもデメリットとはいえません。

売電重視ではFIT制度終了後の運用が難しい

ZEH住宅は太陽光発電の売電も含めて運用するため、FIT制度の影響を受けることがあります。

2019年時点でも太陽光発電の売電価格は、下落しています。また、今後も太陽光発電の普及と設備価格の低コスト化が進むと考えられ、再び上昇する可能性は低いでしょう。

そのため売電に頼りすぎず、自家消費やその他設備を使用して消費エネルギーの削減を追求することが大切です。

最新設備を導入しているため維持コストも掛かる

ZEH住宅には、太陽光発電・蓄電池・太陽熱温水器・エコキュート・CLT・ヒートポンプシステムなど、さまざまな最新設備・工事を施しています。

高い省エネ性能を実現できるメリットがある反面、各設備の定期メンテナンスコストなど維持コストに気を付けましょう。

通常の住宅と違い、各種設備を定期的に点検・改修工事する必要があるため、維持コスト用の予算しておくことをおすすめします。

ZEH住宅を建てる時に注意すること

ZEH住宅のメリットとデメリットを見ると分かりますが、消費エネルギーを0に抑えるには維持コストや収支計画を把握したり、補助金制度を上手く活用したりといった工夫も必要です。

でも、具体的な工夫については分かりにくいところが多く、悩んでいる方もいるかと思いますのでZEH住宅の建てる時の注意点を分かりやすく紹介します。

補助金制度の認可を受ける場合は慎重にすすめること

ZHE住宅を建てる時は、補助金制度の認可が下りるよう条件を満たさなければいけません。また、省エネ住宅の基準よりも厳しいため、住宅設計・購入前に担当者と綿密な打ち合わせと確認を行いましょう。

ZEHの3要件
 高断熱:断熱効果を判断する数値にはUaと呼ばれる指標を使用。また、Ua0.6を下回ることが条件。
 省エネ性能:照明のLED化やエコキュートの設置、全部屋に換気システムを導入など
 創エネ機能:再生可能エネルギー設備の導入(太陽光発電や風力発電、地熱発電など)

このような3要件を満たした上で、さらに以下のような条件をクリアする必要があります。

 補助金対象メーカーの再生可能エネルギーシステムや各種機器を購入・設置
 ZEHビルダーに登録した企業に住宅建築・購入を行う

基本の3要件と指定メーカーの設備導入、指定業者へ依頼することで、補助金制度の1つZEHを申請可能です。

ただし、ZEH+やZEH+Rは、さらに条件が厳しく指定設備も増えているため、予算と補助金のバランスを考えた上で検討しましょう。

維持コストや収支計画を詳細にシミュレーションしておく

ZEH住宅を建てる時は、維持コストや消費エネルギーの削減効果を住宅メーカーなどに相談しながら進めましょう。

ZEH住宅には、通常の住宅と違い再生可能エネルギーシステムやエコキュート、太陽熱温水器など、さまざまな設備を導入しています。そのため、維持コストが定期的にかかり、想定外の支出が発生します。

家を建てるまえの見積段階で、設備機器の交換時期と修理費用などを細かく聞いておくのがおすすめです。

ZEH住宅とスマートハウスどちらがおすすめ?

ここまでの説明でZEH住宅とスマートハウスの違いと概要は、理解できたかと思います。

しかし、結局のところどちらを選ぶのがおすすめか、判断できないと思っている方もいるでしょう。最後にどのような人に、スマートハウスとZEH住宅が向いているかご紹介します。

HEMSシステムを活用したい場合はスマートハウス

スマートハウスの持ち味は、省エネ性能の高さや非常時の電源確保だけでなく、HEMSシステムによる自動制御・遠隔制御を利用できるところです。

 HEMSシステム
 省エネ効果
 高断熱・高気密

HEMSシステムは、暖房・冷房機器やエコキュート、太陽光発電設備など各種電気機器の細かな設定(時間指定や出力など)を自動で行ってくれます。また、省エネ効果を高めるために、状況に応じて各機器を制御します。

HEMS対応機器でなければ連携できないものの、対応機器は少ないため普及が進んだ段階で導入するのもいいでしょう。

消費エネルギー0を目指す場合はZEH住宅

ZEH住宅はスマートハウスと同様に、省エネ性能が高く非常時の電源確保も可能ですが、創エネと省エネを組み合わせて消費エネルギー0・黒字化を目指す点が大きく違います。

 創エネと省エネによる消費エネルギー0を目指す
 高断熱・高気密
 ZEHに関する補助金制度が多い

維持コストはかかるものの、光熱費を大幅に削減できる可能性を持ったZEH住宅は、電気料金やガス料金値上げによる負担軽減も可能です。

ZEH住宅は新しいシステムですので、今後さらに創エネ・省エネ性能向上が期待できます。

ZEH住宅は省エネだけでなく創エネも加えて光熱費0を目指す

これまでは、省エネとエネルギーを創ることは、別々に考えられていた側面もありました。

しかしZEH住宅は、住宅性能を上げたりエコキュート・太陽熱温水器を導入したりすることで省エネ性能を高めただけではありません。

再生可能エネルギーによる創エネも組み合わせているのが強みです。

さらに目標は年間の消費エネルギー0(光熱費)・黒字化という、これまでにないライフスタイルを確立できます。

これからは個人単位で台風や地震などへの災害対策、電気料金値上げなどのエネルギーコストの問題へ立ち向かわなくてはいけません。

家を建てる予定の方は、今回のZEH住宅とスマートハウスの特徴を把握し、どんなライフスタイルを目指すのか決めた上で選びましょう。