ハブられるという言葉もテレビなどで使われるようになって、かなり普及してきました。
今回は言葉の意味やハブられる人の特徴など基本的なことに加えて、ハブられた夢を見たときの心理状態や、ハブられない対策についてまとめてみました。
ハブられるってどういう意味?
若者が主に使う言葉
ハブられるは若い世代に普及している言葉ですが、その意味である“仲間はずれ”と聞くと、まず学校でのいじめの一つが思い浮かび上がります。
文字通り、仲間の輪に入りたくても入れない状況のことですが、自身で好んで輪に入らない人は当てはまらないと考えて良いでしょう。
また、ハブられるのは友人関係だけでなく、職場でも同僚などからハブられて悩んでいる人もいるようです。
そしてもう一つの「ハブる」という言葉も聞く方もいらっしゃると思いますが、これは仲間はずれにする側の言葉になります。
昔は村八分(むらはちぶ)と呼ばれていた
このハブられる歴史をたどると、「村八分にされる」などの言葉がでてきます。村八分のことを「ハチブ」とも呼んでいたため、ハブられるという語源のもう一つの説とされています。
この村八分は江戸時代頃の村落で使われていた言葉ですが、村全体や家族間の間などにあるルールを守らなかった人に対して、「村人から無視される」という処遇があったようです。
デジタル大辞典には「葬る」を「はぶる」「はふる」という読み方もされているようですが、どの言葉が語源だったしても意味合いは変わらず、「仲間はずれにされている」ことを示します。
ハブられる可能性は誰にでもある
今現在、ハブられていなくても、ちょっとした行き違いから何となく友人関係がぎくしゃくしている時にハブられているんじゃないかと心配になる人もいるのではないでしょうか。
人間はコミュニティを作っていく生き物なので、このハブられるという問題は個人というよりも社会全体の問題でもあります。
しかし、過剰反応して疑心暗鬼になってしまうと、余計に友人たちとの間が上手くいかなくなったり、被害妄想に走ってしまうこともあるので注意が必要です。
ハブられる原因
ハブられるパターン
- ハブられる人の性格・態度・言動などが影響
- 価値観の違い
- ハブる側の性格やものさし
- 原因不明
ハブられる理由はその人の性格や態度などが影響したり、単純に価値観が合わないためにハブられている可能性もあります。
特に価値観は、年齢とともに変化していくこともあります。幼少期からも付き合っていた友人も大人になって収入差などから距離を置くこともあります。
このように、本人に思いつく原因が無い場合は、仲間と思っていた人達のものさしでハブられている可能性が高いのです。
少しでも原因をはっきりさせるために、次にハブられやすい人の特徴を紹介しますので、普段の自分の行動と照らし合わせながら確認してみましょう。
ハブられる人の特徴
ハブられる人の特徴
- 話題についていけない
- ネガティブな思考回路
- 自慢話が多い
- 粘着質なタイプ
- 仲間から浮いている
- コミュニケーション能力が低い
- 態度や見た目
それぞれについて詳しく説明していきます。
話題についていけない
一人だけ話題についていけてない人はハブカれてしまう可能性が高いです。
その理由は例えばある話題について話したいとします。しかし話題についていけない人だと、すぐにその話題について討論したい人は、討論の前にまずは説明をしなくてはいけません。
この流れが続くと、結果的に「この人と話す話題がない」「説明が疲れる人」とだんだん周囲から避けられてくるのです。
ネガティブな思考回路
マイナス思考でいると周囲もうんざりしたり、かまってあげるのが面倒になってハブる対象になってしまうこともあるようです。
例えば、口癖のように「どうせ私なんか…」とか「毎日が楽しくない」などと言った後ろ向きな発言ばかりをしていたら本当にハブられてしまうかもしれません。
最近はSNSが流行っていますが、そこでもネガティブ発言ばかりしていると、それを読んだ友人が不快になることがるということも頭に入れておくようにしてください。
自慢話が多い
ネガティブとは反対に積極的な性格でも、友人同士の会話の中でいつも自分の自慢話ばかりしたり、すぐに自分中心の話題にしているとそれを聞く人達をウンザリさせてしまいハブられる原因になってしまいます。
引っ込み思案すぎるのもハブられる原因になりますが、自分ばかりを主張していると嫌われる原因にもなります。
自分の話ばかりしてないか、相手の話に対してもしっかり返事をしていあげているか今一度考えてみましょう。
粘着質なタイプ
初対面の人に「どこから来たの?」「いくつ?」「彼氏は?」と矢継ぎ早に質問攻めにする人がいます。「昨日、誰とどこに行ってたの?」としつこく聞いていると親しい友人でも嫌気がさしてしまうものです。
全く聞かないのも失礼に当たるときもありますが、親しき中にも礼儀ありでほどほどを心がけましょう。
仲間から浮いている
仲良しのグループの中で一人派手で浮いていたり、反対に地味で不潔だったりと周りと極端に違っている場合はハブられる原因になりやすいようです。
女子同士の場合、服装や話題も共有していることが仲間意識を強くしているようです。
また、見た目に不潔な人は男女問わずハブられやすいので注意しましょう。
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力は性格的なことも影響して、人に話しかけるのが苦手な人もいます。積極的に話しかけることができなくても心がけたいことがあります。
それは話かけても不愛想な態度だったり返事もしないでいると、声をかけた方も嫌われているかもしれない、声をかけたことで嫌な思いをしたことが原因で避けられ、結果的にハブられることもあります。
上手く話せなくても、相手から話しかけられたりしたときは、少なくとも相手の顔をしっかり見つめ、相づちをうつだけでも相手は自分の話を親身に聞いてくれると好感をもってくれるものです。
態度や見た目
グループのリーダー的存在や、会社なら上司などの立場にいる人の感情でハブられることも考えられます。
例えば「態度が気にいらない」「顔が気にいらない」などハブる理由が個人の感性で決められてしまうなどです。
この場合は本人が原因というよりも、ハブると判断した人の裁量にかかっています。面倒ではありますが、上司などに嫌われると出世にも影響がでかねないので、態度を変える必要がでてくることもあるでしょう。
しかし、あまりに理不尽な時には、そこから離れることも1つの解決方法です。
現代のハブられるきっかけで多いのがSNS
先程も少し触れましたが、若者の間で流行っているSNSをきっかけに、友人関係が崩れる傾向が多いようです。
例えば、「LINEグループから外された」「ツイッターにアップした上司の文句がバレた」「インスタで自分以外の友人だけで出かけていたことが発覚した」など、今や情報源としてかかせないSNSツールですが、情報がわかりすぎる上に関係がギクシャクしてしまうこともあるようです。
今や政治家も利用するSNSですが、使用する際には慎重になる必要があります。
SNSの対策
挨拶代わりにSNSのアカウントを聞かれることもあるでしょう。断ると「ハブられる人」の対象となってしまいかねません。
また、SNSの書き込みや投稿が怖いと言った人は、SNSを辞めてしまう人も多いかと思います。しかし、SNSも以下のような工夫することで利用し続けることは可能です。
- アカウントを複数作る
- ネガティブや自慢投稿は避ける
- SNSは見ることを中心にする
- 見る人をフィルターする(限定する)
会社の同僚や上司に、プライベートなSNSを見られたくないという人も多いでしょう。それでもアカウントを教えてと言われたら断りづらいですよね。
こんな時は複数のアカウントを作り、人によって教えるアカウントを変えるといった方法があります。SNSは会社のストレス発散のはけ口と使用する人もいるので、今の所はこの方法が有効です。
また、SNSでは「いいね」や「コメント」ほしさにネガティブな発言や自慢話の投稿が目立つ方がいらっしゃいます。
こういった投稿はハブられる原因になりかねませんので、頻繁にするのではなく、日数をあけるなどして適度に行うようにしましょう。
SNSは自身の近況を投稿するツールですが、もっと早くニュースやトレンド情報を得られるツールでもあります。
投稿が苦手という方でも、情報収集のためだけにSNSを見るだけで利用しておけば「話題についていけない」なんてこともなくなるでしょう。
まだ知らない方のために、投稿が見られる人を限定する方法を紹介します。
インスタはフォロワーのみに投稿を公開するなどしか設定できませんが、フェイスブックとLINEのタイムラインでは、公開できる友人を細く限定することが可能です。
投稿後→右上の「・・・」をクリック→「プライバシーの設定を編集」をクリック→「一部を除く友達」をクリックすることで、見られたくない相手に表示されないように設定できます。
投稿後→右上の「・・・」をクリック→「公開設定を変更」をクリック→「友だち」をクリック→「非公開」にしたい友だちを選ぶことで、見られたくない相手に表示されないように設定できます。
少し面倒ですが、SNS利用が避けられない場合、こういった機能があることも頭に入れておくと便利です。
ハブられてる夢をみた時
友達からハブられるかもしれないと思った時に限らず、ハブられる夢を見てしまったら気になりますよね。ネットで検索してみると「ハブられる夢をみたことがある」人は結構いるようです。
ハブられる相手は仲の良い友人、家族など色々ななパターンがあり、現実にハブられないか心配で相談する人も多いようです。
これからそんなことが起こるかもしれないとか、実際にハブられていても気づかなかっただけかもしれないと疑心暗鬼になってしまうかもしれません。ではハブられる夢とはどんなことを指し示すのかについて紹介していきます。
夢を見るのはどんな時
人は眠っている間に夢を見ます。その夢の内容にはリアルなものから、空想や映画に出てくる世界のように現実離れした夢など様々な種類があります。
夢の内容はその時の気分や健康状態やストレスなども影響することもあるので、夢がそのまま現実になるわけではありません。
夢の中には見たことが現実になる正夢や未来を予知する予知夢、神仏や先祖たちからのお告げのようなものもあります。夢の内容は現在の自分の置かれている立場を反映したものや、願望を表した夢もあります。
ハブられる夢を見た時には、現実に起こることなのかと心配になることもありますが、ここではハブられた夢を見る理由について調べてみましょう。
ハブられる夢の持つ意味【夢占い】
では、夢占いからみたハブられる夢が示す意味は夢とはどういうものでしょうか。
仲が良い友人からハブられる(仲間はずれにされる)夢は、内容とは反対で、現時点での人間関係は良好で、今後もよりよい人間関係が築けるような暗示で、知らない相手からハブられる夢は、「孤独になることへの不安や恐怖」を表しています。
夢でハブられていたからといって、昨日まで仲良くしていた友人が何の原因もなく急にハブることはありえないので、必要以上にナーバスになったり不安になる心配はしなくてよいみたいです。
ハブられないための対策
誰でもハブられるのは嫌なものです。ハブられないために前もって対策しておきましょう。
ハブられないためにやってはいけないこと
- ネガティブ発言をしない
- 嫌味を言わない
- 反撃しない
ネガティブ発言をしない
自分は嫌われていると思い込んでネガティブな発言ばかりを続けていると、ハブるつもりではなかった友人までなくしてしまうことになりかねません。
もしかすると友人は悪気は全くなくてただの連絡もれだったかもしれません。状況を冷静に分析してネガティブな発言は良い結果にならないので気をつけましょう。
もちろん、ネガティブになりすぎてやみくもに自分を責めてばかりでいても解決にはなりません。
嫌味を言わない
ハブられていることを知って腹が立ったり悔しい気持ちになることもあると思いますが、だからといって嫌味な態度や言葉はよくありません。
「私がいなくて楽しかったでしょうね」などと嫌味を言ってしまうと、言われた方も気分を害してしまい元のような仲に修復するのは難しくなります。
もちろん、友人に向かってキレて暴言を吐いても良い結果にはつながりません。
反撃しない
ハブられることで深く傷つくこともあります。だからと言って相手の悪い悪口を言ったり、自分を正当化することばかりを言っていると味方してくれている友人も離れていってしまいます。
自分が悪くなくても、相手の欠点をあげつらうのは自分にとってもマイナスのイメージになるので避けましょう。もちろん暴力沙汰も全くなんの解決にもなりません。
ハブられた時の解決へ向けての対処法
ハブられたと知ったらどうしますか?驚いてパニックに陥って焦って行動すると余計に関係を悪化させてしまう場合があります。
ハブられる夢を見ても心配ないと信じていても、いつかはハブられる時がやってくるかもしれません。また気づかないうちにハブられているかもしれません。
まずは冷静になってどう対処するのがよいのか知っておくことで、いざという時には冷静な判断で対応しましょう。
ハブられた時の対処法
- 客観的な自己分析をする
- 話し合いをしてみる
- 自分から行動してみる
- >新しい友人をつくる
客観的な自己分析をする
ハブられている場合は、まずは自分のどこかに原因があるかもしれません。
先程紹介したハブられる人の特徴や態度などを知って、自分は当てはまらないか、周囲の人に嫌な思いをさせていないかを今一度客観的に相手の立場に立って判断してみましょう。
そこで気づいたことがあれば、直していく努力も大切です。
話し合いをしてみる
まだハブられているとしても会話に応じてくれるのであれば修復できる可能性があります。そんな時は何がいけなかったのかきちんと話をしてみましょう。
自分では気づかないうちに相手を傷つけていたり、嫌な思いをさせているかもしれません。
話し合いの時は自分の主張よりも相手の話に耳を傾けることがスムーズに仲直りできます。
もちろん自分が悪いと分反省できたのなら、きちんと謝ることも大切です。
自分から行動してみる
例えばきちんと挨拶する、受け答えする時には笑顔で対応するなど積極的で明るい態度でいると嫌われることも少なくなります。
いつも誘ってもらってばかりの友人なら、こちらから声をかけてみるのも1つの方法です。ハブられているのは、誘っても良いのか迷っていただけかもしれません。
まずは自分から行動することで、友人との距離を縮めてみませんか。
新しい友人をつくる
これまで仲良くしていた友人達からハブられた場合、嫌われているのが原因ではなく価値観の違いが影響しているかもしれません。
ブランド好きの中でブランドを持つことに否定的な人であれば、ハブられるのは目に見えている結果です。
そんな風に根本的な価値観が違っていたり、お互いに許容範囲ではない趣味趣向があるなら、似た価値観を持つ友人を探してみましょう。1グループだけではなく、広く友人を持つことは自分自身の世界観も広げてくれます。
自身を見つめ直す機会
ハブられているかもしれないと感じた人は、ネガティブにならず自分自身の言動や態度を改めて見る良い機会だとポジティブに考えましょう。
ハブカれたときに注意したいのが、すぐに自分を責めてしまうことです。自身や相手のちょっとした勘違いの可能性もあります。
原因がはっきりするまでは、決してマイナスな思考にならないようにしてくださいね。
相手もあなたとほんとは仲良くなりたいと悩んでいる可能性もあります。「なんでわかってくれないんだろう」と疑心暗鬼になるのでなく、まずはしっかりと相手に自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを聞くようにすることが大切です。
また、性格や価値観が合わない場合は修復することは難しく、逆に自分を苦しめてしまうことになるかもしれません、視野を広く持ち、時には割り切って新しい友人をつくる方へと労力を費やすほうがいいこともあります。