あなたの周りに、「気分屋」と呼ばれている人はいませんか?そしてあなた自身はどうでしょう?
実際にどんな方が「気分屋」とカテゴリーされてしまうのでしょうか?そして、「気分屋」さんはなぜか男性よりも女性に多い気がしませんか?
今回は、「気分屋」の人の特徴をリサーチし、さらに女性に多い理由や気分屋さんとの上手な付き合い方まで解説いたします。
「気分屋」とは
「気分屋」の人を簡単に説明するなら、その時の雰囲気や自分の気分に流されがちで態度や言動がコロコロと変わる人のことを言います。
はっきりと定義がないのが気分屋という性格です。気分が良いときにはとにかく明るく、気分が乗らないときにはとにかく暗いかイライラしています。
そして、この「気分屋」という言葉は、ネガティブなイメージを持たれがちなので、言われたら結構ショックですよね。気分に左右されると言えば子供のような大人とも言えます。
かと思えば、中には「自分は気分屋なんだ」とアピールしてくる人もいます。それを一つの個性として受け入れている人も少なくはありません。
「気分屋」が女性に多い理由
「気分屋」と言われる人って、なんとなく女性が多いような気がしませんか?「女心と秋の空」と言われるように、女性の気持ちは掴めない、予測しにくいとよく言われますよね?それって、なぜなのでしょう?
実は、それには「ホルモンバランス」という明確な理由があるのです。女性に「気分屋」が多い理由、詳しく解説いたします!
ひと月で4回も変わる女性の性格
女性だと、毎月やってくる生理のサイクルによって、イライラしやすい時期があったり、落ち込みやすいときがあると思います。
その主な原因は、女性に影響するホルモンの種類の多さです。
気分に関わる女性ホルモン4種類
- 「エストロゲン」
- 「プロゲステロン」
- 「オキシトシン」
- 「テストステロン」
女性の場合は、上記で挙げた4つのホルモンが、生理周期によって分泌量が増減することによって、女性の精神状態には大きな影響を及ぼすのです。
男性の場合は「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンのみが精神に影響を与えるといわれています。
次に4種類のホルモンによる変わる女性の4つのサイクルについてわかりやすく説明していきます。
「作成開始」を選択
生理期間中の1週間程度は、精神を安定させる「プロゲステロン」が減少し、むくみや冷え、イライラや倦怠感が出ます。
そして、この時期は、心を落ち着かせて愛や信頼が強くなる「オキシトシン」が優位になります。
直観的で客観的な判断が鈍る時期でもありますので、体が思うように動かなくなったり、気持ちが内向的になります。
キラキラ女子
生理初日を0日として7日目以降には、女性ホルモンの代表格「エストロゲン」が増加してきます。
この時期は、お肌のツヤが良くなり、胸やお尻などが張って女性らしい体つきになります。
つまり、生理が終わってからの1週間程度は女性らしい魅力が溢れるのです。
気分も晴れやかで積極的になり、身も心も輝くキラキラした女の子になりますが、一方で、性欲が強まり、理性的な感覚が鈍りがちで、異性に惹かれやすく夢中になりやすいハンター気質の肉食系になるので少し注意が必要な時期です。
真面目女子
キラキラ期が終わった、生理開始14日目以降には、「プロゲステロン」と「オキシトシン」が増え始めます。
両方とも気分を落ち着かせる作用があり、物事を様々な角度から理論的に捉える能力が強くなります。
冷静な判断が出来るため、比較的草食系の女の子へと変身しますが、キラキラ肉食女子の時期との差が強く出過ぎてしまう人は、落ち込んだような状態になることもあります。
危険な猛獣女子
前回の生理開始から21日目、または次の生理が始まるまでの約1週間は、男性ホルモンとも呼ばれる「テストステロン」の分泌が増加します。
これにより、攻撃的になったり支配欲が強くなったり、衝動的に行動を起こしたりと、取り扱いが難しい女の子になってしまいます。
精神を安定させる「プロゲステロン」が減少してしまうので、イライラが募りやすくなる時期でもあります。周囲に八つ当たりしたりするかもしれません。
このように、体の中で起こるホルモンの分泌バランスによって女性の精神は影響されるため、一ヶ月で性格がコロコロ変わったり気持ちが不安定になったりするのです。
「気分屋」といわれる人の10の特徴
気分屋には女性が多いことを説明しましたが、ここからは男女共通の「気分屋」といわれる人の特徴について紹介します。
確かに、「気分屋」さんイメージではネガティブな短所しかないと思われがちですが、実は気分屋にも長所があったりします。
そこで以下の「気分屋」の特徴を短所や長所についても触れながら解説していきます。
- オンとオフがはっきりしている
- 裏表がない
- 意見がはっきりとしている
- ノリが良い
- 言うことがコロコロと変わる
- 周りの空気を読まない
- 感情のコントロールが出来ない
- 人や物に八つ当たりをする
- ドタキャンする
- 敵を作りやすい
オンとオフがはっきりしている
「気分屋」さんは、仕事と遊びのオンとオフがとてもはっきりしている点が素晴らしいです。気分が乗らないときは絶対にやりませんが、気分が乗っているときは徹底してこなします。
仕事中という雰囲気や気分でとことん仕事に取り組むことが出来る人です。
休憩中も、「今は休む」という雰囲気や気分にすぐに切り替えられて、しっかりと休憩が取れるのでその点は長所といえるでしょう。
たまに、仕事中も気分が乗らなければやらないことがありますが、気分が乗っているときの集中力とパフォーマンス能力はピカイチなので、挽回することも出来ます。
その場の空気や自分の思い込みで、意識しなくてもオンとオフがしっかり切り替えられるのが特徴です。
裏表がない
「気分屋」さんは、裏表がありません。自分の気持ちにとても素直なので、本音を隠したり、ぶりっ子したり、無理したりはあまりしない人です。
内面と外面が一致していて、怒っているときはムスッとして、落ち込んでいるときは暗いし、気分が乗っているときは明るいのです。
周りの人は結構面倒くさいと思うかもしれませんが、やはり、裏表のない性格は魅力的です。
裏表がないことはわかりやすい性格とも捉えられるので、仲良くなったり、一緒にいる時間が長い場合は、長所として捉えることも出来ます。
意見がはっきりとしている
これは、裏表がないことにも共通していると思いますが、自分の気持ちにとても忠実な「気分屋」さんは、自分の意見や感情をはっきりと表現します。
物怖じせず、自分の意見を発信する力はとても高いので、ビジネス面や国際面では非常に有利な性格といえます。
日本人は、自分の気持ちをなかなか表に出しません。「建前」とい日本語がありますし、「Noといえない日本人」と言われます。これは、「気分屋」さんにはまったく当てはまりません。良ければはっきりと「Yes」なのは当たり前で、嫌ならはっきりと「No」といえる人です。
ですが、シャイだったり内気な性格の「気分屋」さんもいるので、意見を言うということに関してはもちろん人それぞれでしょうが、基本的には自分の気持ちに嘘はつきません。
一度仲良くなれば非常に付き合いやすい人と感じる場合もあると思います。
ノリが良い
ノリが良いところも「気分屋」さんの長所といえるでしょう。ですが、これは自分の気持ちが乗った時だけで、全然乗らなければ反対にノリは悪いです。
「気分屋」さんは気分を害するようなことや、気分が沈むようなことがなければ、常に明るい人なので、許容範囲であればすべて受け入れます。
友達と遊んでいるとき、家族や恋人と過ごす時間など、自分が最高に楽しいと思える時には、常に明るくニコニコしているのでイメージとしては悪くは思われません。
気分を害することがなければ、常にノリが良く大勢の仲間に囲まれる人ですが、自分の心に嘘をつかないのでこの部分が短所に変わってしまう場合もあります。
言うことがコロコロと変わる
「気分屋」さんは、その時の気分や雰囲気に正直なので、普段言っていることとやっていることが違ったり、会うたびに、聞くたびに話がコロコロ変わるなんてことも良くあると思います。
何か計画を立てているときや、チームで仕事をしているときなどは、そういう点は短所として捉えられてしまうでしょう。
「昨日はああしろって言ったのに、今日は違うこと言ってる」とか、「さっき○○って言ってたのに、忘れちゃったの?」など相手を振り回してしまいがちです。
例えば、目標や将来の夢なども、コロコロ変わります。没頭出来る物であればとことん追求できますが、こっちの方が良いと思ったら、すぐ切り替えます。
好奇心旺盛で行動力があるといえばそれまでですが、気分が乗らなくてもとりあえず続けてみようとあまり思わない人です。
周りの空気を読まない
周囲の流れに流される「気分屋」さんもいますが、中には、周りの空気はまったくお構いなしで自分の気持ちを絶対に曲げない人もいます。
まさしく「KY」といわれてしまう空気が読めない人です。そういう方はとにかく自分の心が優先で周りのことなんて考えていません。
空気を察して取るべき態度を取ることがとても難しいので、協調性に欠けるといわれたり、コミュニケーション能力が乏しいといわれてしまうこともあります。
はっきりと自身の意見を発信できる力も重要ですが、周りの空気を読むということもビジネス面においてはとても重要です。
「気分屋」さんは、社会に出ると、感じる人によっては両極端な評価をされてしまうと思います。
感情のコントロールが出来ない
これまでの、特徴を総合的に考えてみて、やはりいえるのが「気分屋」さんは感情のコントロールが出来ないということです。
愛想を振りまかなければならなくても、自分が嫌いな人や苦手な人、さらに気分が乗らないときには、眉間にシワが寄っているでしょう。
基本的に自分の心の中の問題であっても、表情や態度に出てしまって、人の話を無視したり、挨拶をしなかったり、不機嫌なように見えてしまうので、相手を不愉快にさせてしまいます。
裏表がないといえばそれまでですが、相手に関係のない問題で気分が落ち込んでいたり、怒っているという場合には、やはり自分の感情を抑えて立ち回らなければいけません。
自分の良き理解者である人以外には、相当不愉快に思われてしまいます。
人や物に八つ当たりをする
感情をコントロールすることが苦手な「気分屋」さんは、怒る気持ちや、悔しいとか悲しいという感情を抑えられないので、態度や言葉、表情に出るだけでは事足りず、周囲の人や物に強く八つ当たりをしてしまうことがあります。
沸点にまで達するほどに不愉快な気持ちを少しでも抑えられるようにコントロールが出来なければ、すぐにその全部を吐き出したくなってしまうのです。ただ、不機嫌なだけでなく、八つ当たりされたら周囲の人も相当不愉快です。
感情の起伏が特に激しい「気分屋」さんは、相当厄介な人だと思われているかもしれません。
ドタキャンが多い
ドタキャンが多いのも「気分屋」さんの特徴です。予定を立てたときはノリノリでも、時間が経ったら気分が乗らなくなるという人がとても多いのです。
楽しみという気持ちが時が経つにつれて他のものに移ってしまうか薄れていってしまいます。
そのため、よほど興味を引かれるもの、楽しみなものでなければ、1週間以上前にした約束したことはほとんど頭にありません。
はっきりとしていて裏表はないので、気分が乗らなければ即キャンセルすることもあるのです。
それが、数日前とかならまだしも、直前になって面倒くさいと思っても躊躇なくドタキャンできるのが「気分屋」さんです。
敵を作りやすい
以上、挙げた特徴を整理すると、やはり「付き合いづらい」とか、「面倒くさい」というイメージはついてしまうと思います。
言動や態度に一貫性がない人や、空気を読めない人は、あらぬ誤解を招きやすく、敵を作りやすいですよね?
自分の気持ちにストレートな人は、望まない争いも生みやすいのです。
やはり、「気分屋」とカテゴライズされる人は、様々な面でいろんなところに敵がいるかもしれません。こうしてまとめてみると、長所の部分と短所の部分は紙一重です。
ほんの少しでも相手を考えてあげる心の余裕を持つことが大切だと思います。そうすれば、長所の部分だけ上手く残って、誤解を招くことも減るのではないでしょうか。
気分屋を治す4つの方法
気分屋だと自覚している人や身近な人に指摘されてしまった人は、少しでもそんな自分を変えたいと思う方もいらっしゃるはず。
気分屋な性格を治す方法を紹介します。
一人の時間を過ごす
気分屋の特徴で多いのが、イライラなどの気分の浮き沈みです。イライラがあると周囲の行動に対してどうしてもイライラしてしまいがちです。
こういったホルモンによる気分の変動は自身や周りの力ではどうにでもならないことでもあります。
もし自身で、イライラを感じたら、なるべく一人のゆったりとした時間を過ごすことをおすすめします。
女性ならホルモンバランスが整うときまで、誰にも縛られない自由な時間を過ごすと良いでしょう。
目標を立てる
気分屋なために、いろいろなことが長続きしない、集中しないといったことで悩んでいる方は、どんな小さなことでもいいので、自分自身で達成できそうな目標を立てて実行するようにしましょう。
有言実行を繰り返すことで、集中力をどんどん延ばすことができますし、達成感を味わうことで気分にもやる気が満ちてきます。
自分なりの座右の目をつくる
気分屋は意見がコロコロ変わるイメージが強いのが特徴です。
そんな自分を変えるためには、自分なりのポリシーや座右の目といった揺るがないものを一つもつことで、周りから「芯の強い人」というイメージを持たせるようにします。
我慢する
気分屋は自分の気分によって周りを振り回してしまっていることもしばしばです。また、裏表がないため素直な意見が言えるのも一つの魅力です。
しかし、時にはそんな率直な意見が相手を傷つけてしまっている可能性もあります。
気分や感情にまかせて発言する前に一旦ぐっとこらえ我慢し、状況を見ながら発言・行動するようにしてみてください。
「気分屋」の人と上手に付き合う2つの方法
「気分屋」の性格にはホルモンが影響していることを紹介しました。
ホルモンの影響によるものなら時間が立てば落ち着いてくるものですが、もともとの性格自体が「気分屋」ということもありえます。
そこで、そんな気分屋と上手に付き合う方法について紹介していきます。
「気分屋」の彼氏・彼女は出来るだけ放っておく
「気分屋」さんの、コロコロと変わる性格にいちいち付き合うのは、本当に大変ですし、疲れますよね?
よほど心が広い人でなければ、普通に「気分屋」さんと付き合うことは難しいと思いますし自分がストレスを抱えてしまいます。
なので、必要がなければ放っておくことも自分を守るためには大切です。「また機嫌悪いよ~」とか、「あっ!心変わりしたのね~」と気にせずに、あまり関わらないようにするのも1つの手です。
機嫌の良い時にはいろんな話をして、悪い時は放っておくことが大切で、あまり連絡を取らずに自由にさせてあげる1週間を作るなどの工夫も大切です。
「気分屋」の上司は長所を理解してあげる
もう1つの方法は、「気分屋」さんの長所の部分を理解してあげること、そして認めてあげることです。
先程の放っておく方法といっても、毎日顔を合わせて仕事をする際に必ずコミュニケーションを取らなければいけない上司の場合は、そういうわけにはいきませんよね?
気分屋でも仕事上やる時にやってくれる判断力が優れているといった長所を認めてあげることで、嫌なことがあったり面倒くさいと思ったときにも、その人のことを自ずと許してあげられるようになります。
長所や短所を踏まえ「こういう人なんだ」と受け入れることが出来るので、その人自体を否定するわけではありません。
そのため、自分の気持ちも楽になり、「気分屋」の上司や友人とも上手く付き合って行けると思います。
気分屋は長所短所を知れば仲良くなれる!
「気分屋」さんの特徴を見てみて、あなたの周りにも当てはまる方はいましたか?
そして、あなた自身はどうでしたか?「気分屋」さんは、なんとなくネガティブなイメージで、付き合いづらいと思うかもしれませんが、長所もしっかり見てあげれば裏表がない分付きやすい人でもあります。
そして、自分がその人の気分に左右されないようにするのが賢明ですね。
「気分屋」の彼女さん、奥様がいて困っているという男性陣にも、女性の性格の変身はしょうがないことだと理解していただけたら幸いです。
上記で紹介したことを理解・実践して、上手く付き合っていきましょう!