海外生活歴5年の私が語る海外移住のメリット・デメリット

海外移住

海外移住を実現するために

海外移住が昨今盛んです。多くの芸能人や経営者が世界各国に移住しているというニュースを、見聞きしたことのある人も多いと思います。

海外移住は、文化も環境も異なる環境で暮らさなくてはいけませんし、職だって見つかる保証はありません。国内で暮らすよりも挑戦しなくてはならない壁がいくつもあります。海外移住に憧れを持ちながらも、「自分にはそんな大それたことできるはずがない…。」と挑戦する前に諦めてはいませんか。

人間は、大きく環境が変わる際には、つい「失敗したときのこと」を考えて前に進めなくなる生き物です。一度きりの人生です。ぜひ、夢を夢で終わらせることのないように、具体的な戦略をたてていきましょう。

そのためには、渡航前に詳しいイメージをもち、移住するにあたってのメリット・デメリットを知っておくことが大切です。海外に行ってからの「こんなはずではなかった…」という後悔を防ぐことができます。

この記事では、海外移住に失敗しないために事前に知っておくべきメリット&デメリットについてお伝えしていきます。ぜひ、今後の人生設計に
お役立てください。

移住方法はさまざま、どんな方法で移住する?

一口に海外移住とはいっても、その移住形態は様々です。年齢や家族構成、目的に応じて移住方法も難易度も変わっていきます。
以下に、一般的な移住方法を挙げていき、それぞれについてご説明していきます。

一般的な移住方法

  • ワーキングホリデービザをとる(年齢制限あり)
  • 企業の駐在員
  • 永住目的

ワーキングホリデービザをとる

ワーキングホリデービザは、1年間の期限限定のビザです。ワーキングホリデービザをとると、雇用主を限定せずに働きながら住むことができます。国によって年齢の上限は異なりますが、多くの国が30歳前後まで取得可能です。
注意
ワーキングホリデーは「働きながらホリデーを楽しむ」ビザのため、ワーキングホリデーから就職につなげる方もいますが、基本的には期限を終えたら帰らなくてはなりません。

企業の駐在員

家族で移住しようと思う際に一番便利な方法が、駐在員として赴任することです。

ビザの取得や実際に現地に住む手配も、多くの場合会社が主導でしてくれるのでハードルは低いでしょう。また、移住開始から仕事が保証されていますので、金銭面での心配が少ないというのは大きな利点です。

永住目的

国内に戻ることは基本的に考えず、海外に生活の拠点をうつしてしまうのがこの方法です。
任期のある駐在とは異なり、最終的に現地に住み続けることを目的としていますので、ハードルは高くなりますし、方法も様々です。よくある方法として

1

海外の大学などの高等教育機関に留学 卒業して就職

2

入国して職探し →現地の会社に就職

などが挙げられます。

1の留学してから就職する方法は、自分の学費だけでなく家族連れの場合は他の家族の分の滞在費や学費がかかります。十分な蓄えが必要です。

2の現地で職探しをする方法は、自分の足で仕事を探さなくてはならないので高いスキルや、現地で通用する語学力が求められます。

また、ビザによっては職探しをすることが禁じられている場合もあります。また、職を見つけるまでの滞在費を考慮すると、こちらもある程度の蓄えは必須です。

読んでいただいてお分かりの通り、これらの移住方法は1から2にいくに従い、ハードルが高くなっています。

また、どの方法も単身より家族がいる場合の方が、取得できるビザも変わってきますので難易度も上がります。

この記事では、一番難しいとされている「永住目的」、それも家族連れの場合についてのメリット&デメリットを詳しくお伝えしていきます。

海外移住のメリット

海外移住にあたるメリットにはどんなものがあるでしょうか。項目ごとに詳しくご説明していきます。

日本ではできない異文化体験ができる

日本ではできない異文化体験ができる
海外移住の何よりの醍醐味は、異文化体験や日本では経験できない出会いがあることでしょう。旅行で訪れるだけでは、その国の本当の姿というものはなかなか見えてきません。

現地に住み、いろいろな人と触れ合う中でようやく見えてくる姿というものがあります。その土地のグループに参加して交流を深めていくことで、他の何にも代えがたい経験ができるでしょう。

また、違う国に住むということは、お子さんにとっては「世界にはいろんな人がいて、いろんな文化がある」という多様性を学ぶことにも繋がります。小さな時から多様性に富んだ文化に触れることは、画一的な日本社会では学べない大きな財産となります。

外国語力アップ~子供の未来を変えるきっかけになる~

外国語力アップ
中高と6年間英語を学んできたにもかかわらず、私たち日本人の多くは英語を使えず苦労します。

家族で海外に住むということは、お子さんに外国語力を身につけることができ、お子さんの将来に対しての大きな先行投資になります。

これからの時代、日本以外でも生きていく場所を見つけるためには外国語力は必須となります。また、もし日本に帰国することになったとしても、バイリンガルであるということ自体が日本社会では武器になります。

勿論、高校生から留学をさせることでも外国語を話す力は身に着けられます。けれど、かかる費用や第二言語習得に最適な時期を考えると、小さな時から海外に住むことで得られるメリットは計り知れません。

日本の常識に縛られなくてすむ~家族との時間アップ~

満員電車
日本では、毎日朝早くから会社に行き、終電間際に帰ってくるというような働き方は普通ですが、海外ではワークライフバランスという意識が浸透しており、日本のような就業スタイルは稀です。

海外では人生における価値は「仕事」に見いだされるのではなく、「個人の幸福・家族との時間を大切に過ごすこと」と社会全体に広く認識されています。「残業をすること=部下をマネージメントできない上司の力量不足」とみなされるので、残業や超過労働はむしろしないように奨励されています。

このような働き方が当たり前ですので、自分の人生の時間を家族と一緒に有意義に使うことができるのです。
「仕事のために生きる」のではなく、「生きるための仕事」であるという人間らしい生き方を送ることができます。

外貨リスクヘッジ

外資
ラグビーワルドカップや2020年東京オリンピックの開催で円高傾向が続いているものの、昨今の国際情勢は不安定です。今後、国際社会で円の価値が下がることは大いに予想されます。

既に、国際的な投資家であるジム・ロジャース氏は、今後円は急速に暴落していくだろうことと、日本の株を全部手放したことを公言しています。残念ながら、80年代のバブルの頃のように日本円が安定して力を持っていた時代は終わったと認めざるを得ません。

海外に居住場所や外貨を獲得しておくことは、今後予想される円の暴落が起きたときのリスクヘッジになるのです。

海外移住のデメリット

どんなことが起こりうるかをあらかじめ想定しておくことで、移住の準備も変わってきます。メリットだけではなく、デメリットについても詳しく事前に知っておきましょう。

ビザ取得にかかわるストレス

海外移住するとなると、必ず必要になるのがビザです。

ビザを取得し、更新していくということはとてもストレスのかかる作業です。失敗=帰国ですので慎重に行う必要がありますし、膨大な書類を用意しても、そのときのその国の移民局や政府の判断により、更新がうまくいかないとことも起こりえます。

申請自体にお金がかかる上に、弁護士を利用する場合は、ビザ申請料以外のコストもかかります。

永住権を取得できるまでは気持ちがなかなか落ち着かない状況が続きますので、それに耐える強いメンタルが必要です。

医療システムに関する不安

24時間営業のコンビニがあり、公共交通機関も時間通りにくる日本は、世界でも有数の便利な国です。その中でも特に優れているシステムが、医療システムです。

日本では体調が悪くなったらすぐ専門医に行って、詳しい検査を受けることができます。歯科に関しても保険が適用されるので安価で治療を受けられます。

しかし、海外では専門医に行く前に、最初にかかりつけ医の診断を必要とされる場合が多いです。かかりつけ医では、専門的な治療は始められませんし詳しい検査もできません。かかりつけ医でも症状が改善されない場合に、大きな病院の専門科を紹介されるものの、時間がかかる上に不便です。

また、多くの海外の国では歯科治療は保険が適用にならず、高額になる場合が多いです。小さな虫歯一本の治療でも、かなりの高額を払わなくてはならないことがあります。

これらの医療に関する点は、日本の優れたシステムを知っている私たちから見ると大きなデメリットです。

職種や国によっては生活が大変

どの国や地域にお住まいになるかにもよりますが、日本の物価が安いため、海外に出るとあらゆるものの値段がとても高く感じることがあります。

例えば、ニューヨークやハワイなどは富裕層や旅行者が多いことなどから、家賃や外食の費用がとても高く、暮らすのが大変という声を聞きます。

一昔前までは生活費が安く滞在しやすかった東南アジアも、昨今は急成長を遂げており、いつまでも住みよい場所ではなくなりつつあります。

そこで、海外で働く上で目安にしたいポイントが、「現地の人たちの平均額を稼ぐことができるかどうか?」という点です。

現地の世帯収入の平均額が稼げることが見込めるようでしたら、海外の物価などもそこまで苦にはなりません。平均額が難しい場合は、他の方法(例:副業をもつ、貯金をつかう)を並行して行っていくことも視野に入れる必要があります。

せっかく海外移住しても、生活が苦しくて悩むなどということでは本末転倒です。

移住先や移住方法をリサーチする際には、自分が働きたい職種の給与や現地の世帯収入の平均額を事前にリサーチすることを忘れないようにしましょう。

言葉が話せないことへのストレスや孤独

英語(または現地語)が話せないということは、想像している以上にストレスになります。何かトラブルがあったときや、複雑な考えを相手にうまく伝えられないという状況は、自分の無力さを感じて落ち込む要因となります。

「勉強あるのみ」なのでしょうが、ただでさえ生活していくことに慣れるのが大変な状況ですので、思うように時間を確保できないことも考えられます。滞在先が決まったら、日本にいるときから少しずつ現地の言葉を勉強しておくようにしましょう。

また、家族や友達が近くにいないので、何か困ったときに頼る人がいないことへの孤独を感じることもあります。孤独から精神を病んだりすることのないよう、現地の人や在住邦人の信頼できる友達を見つけ、頼りあえる関係をつくりましょう。

移住を実現するためには優先順位を見極めよう

ここまで海外移住に関するメリットとデメリットをお伝えしてきました。移住をする場合もしない場合も、大切なことは、「自分が幸せを感じられる基準が何にあるのか」を見定めることです。

まずは、人生においての優先順位を紙に書き出し、思考の整理をしてみましょう。

「お金や物に囲まれなくてもいい、のんびり暮らしたい」
「大変なことはあるかもしれない、でも子供の未来のために海外移住に挑戦してみたい」

そんな思いが上位に来る方には、ぜひ移住を前向きに検討することをおすすめいたします。

人間はだれしも経験したことのないものには不安を抱きます。
けれど、行動することにより未来を切り開くことができるかもしれません。自分には無理だと勇気のでない方も、あきらめる前に「どんな方法なら可能なのか」をまずは考えてみましょう。その時点で、海外移住計画はスタートしているといっても過言ではありません。