男女問わず、ムダ毛の処理はとても悩ましい問題ですよね。
できれば永久脱毛をしたいけど、全身脱毛をする場合には、100万円近い費用がかかることもあります。
そこで、もっと手軽に脱毛したいという方に人気なのが、家庭用脱毛器です。家庭用脱毛器はネットでも5万円ほどで購入できます。
しかし、本当に効果があるのかどうか心配ではないでしょうか。
そこで、ここでは家庭用脱毛器のメリットとデメリット、そして家庭用脱毛機を使用するにあたり、どのような点に注意すべきなのかを説明します。
家庭用脱毛器は効果が低い
家庭用脱毛器は、結論から言うと脱毛サロンやクリニックに比べると脱毛効果は低くなります。
家庭用脱毛器も「毛母細胞にダメージを与える」ことで発毛を抑制するという基本原理は脱毛サロンとクリニックと同じです。
では、なぜ脱毛効果に違いがあるのか、それは機器の出力が違うため毛根に与えるダメージが異なるためです。
サロンやクリニックでは、大型の機械で出力が大きく、照射パワーが大きいものを使用して脱毛しますが、家庭で安全に使える範囲の出力しかでません。
そのため、効果に差がでるのは当然といえば当然なのです。
家庭脱毛器効果があらわれるのはいつ?
エステサロンや医療脱毛では脱毛器の出力が高いため、早くて2ヶ月に一回のペースでしたか脱毛できませんが、家庭用脱毛器の場合は出力が弱いため、基本的には2週間に一回のペースで脱毛が行なえます。
毛が抜け落ちてきたり減って来たと感じたら、徐々に間隔を1ヶ月に1回、2ヶ月に1回とあけていくことで、エステサロンの光脱毛と同じくらいの効果があると言われています。
個人差はありますが、早い方で半年ほどで毛がなくなるという効果を実感でき、遅い方でも大体1年前後で効果を実感できます。
ただし、Vラインや背中など照射が難しい部位まで脱毛をしたい場合は、照射時間も他の部分より変わりますし、しっかりとあてられていないこともあるため、時間がかかるということを頭に入れておきましょう。
また、エステサロンでの全身脱毛でも完了するのに2年前後かかりますので、それより出力が弱い家庭用脱毛器の場合は、脱毛完了までに3年以上かかります。
脱毛が完了するには3年以上かかる
繰り返しになりますが、家庭用脱毛器で医療脱毛と同等の効果を感じられるようになるには、かなり長い期間がかかります。
エステサロンの脱毛でも2~3年かけて永久脱毛に近い状態にまで仕上げますが、それよりも出力が弱い家庭用脱毛器ですと3年以上はかかります。
「施術→脱毛→毛の成長」というサイクルを何度も繰り返し、人によって生えてくる毛が徐々に細く弱くなりますが、それでも3年以上かかります。
毛が薄くなればいいほうで、まったく薄さが変わらず、定期的に毛が生えてくるという人もいます。
家庭用脱毛器で永久脱毛はできない
永久脱毛は医療行為にあたるので、家庭用脱毛器では永久脱毛はできません。
永久脱毛が行えるのは医師免許を持つ機関のみで、完全にムダ毛を生えないようにするためには医療レーザー脱毛を受けるしかないのです。
医療脱毛のメリット・デメリット!光脱毛とレーザー脱毛おすすめはどっち?
好きなタイミングで脱毛できるわけではない
「家庭用脱毛器は出力が弱かいから、頻繁に施術できる」と紹介しているサイトがありますが、これは間違いです。
家庭用脱毛器にしても医療脱毛やエステ脱毛にしても、毛が抜けてから生えるまでのサイクルである「毛周期」を理解して施術サイクルを決めなくてはいけません。
毛が毛母細胞から離れている退行期や毛のない休止期にレーザーや光を照射しても、毛母細胞にダメージを与えることができません。
このため、2回目以降の施術は、退行期・休止期を経て成長期になるまで待つことになります。毛周期は一般的に2ヶ月前後とされていますが、部位による違いや個人差があります。
エステサロンやクリニックなら、専門家が毛周期を見極めて最適なサイクルで施術してくれますが、セルフ脱毛では自分で判断するしかありません。
家庭用脱毛器のメリット
脱毛効果の点では、サロンやクリニックには及ばない家庭用脱毛器ですが、脱毛効果以外では優れている点もいくつかあります。
家庭用脱毛器のメリットは次のとおりです。
- 自己処理が楽になる
- サロンやクリニックの予約時間を気にせずに脱毛できる
- エステサロンや脱毛クリニックよりも初期費用が安い
- 脱毛していることを秘密にできる
- 痛みがそれほど大きくない
- 人に体を見られない
それぞれのメリットについて詳しく説明していきます。
自己処理が楽になる
家庭用脱毛器は、ムダ毛を完全に無くすことはできません。
しかし、「ムダ毛が無くならないから効果がない」というわけではなく、ムダ毛が目立たなくなったり、毛質が変化して自己処理しやすくなるという効果を実感できます。
また、出力が弱いため肌にあまり負担をかけずに脱毛ができます。
サロンやクリニックの予約時間を気にせずに脱毛できる
家庭用脱毛器のメリットとして大きいのは、空いている時間でいつでも脱毛できるということです。エステサロンやクリニックのように予約する必要もなく、移動するための時間も不要です。
思いついたときに、すぐに施術できるので時間を有効活用できます。
例えば、「テレビを見ながら」「音楽を聴きながら」と、自分のリラックスできる環境で施術できるので、忙しくてサロンやクリニックの営業時間内に施術を受けにくい人や、子育て中で子供から目を離せないという人にもおすすめです。
エステサロンや脱毛クリニックよりも初期費用が安い
エステサロンやクリニックだと、全身脱毛でトータル30万円以上かかりますが、家庭用脱毛器なら本体を4〜5万円、維持費はカートリッジ交換代くらいなので、料金を安く抑えられます。
レーザー式、フラッシュ式ともに発光ランプには寿命があり、本体を使い捨てるタイプと、カートリッジだけ交換して使い続けるタイプがあります。
料金を安く抑えるためには、カートリッジ交換式の家庭用脱毛器を選びましょう。
本体価格が高くても、カートリッジ式なら長く使うことができ、ランニングコストも抑えることができるのでお得です。
脱毛していることを秘密にできる
家庭用脱毛器ならエステサロンやクリニックに通う必要がなく、自宅で誰にも見られることなく脱毛できます。
エステサロンは駅前に多く、とても利便性がいいというメリットがありますが、通っているのを見られたくない知り合いもいるのではないでしょうか。
美しさを手に入れるために努力をしているところを、誰にも知られたくないという人も多いかと思いますが、家庭用脱毛器なら知られるリスクがないため、安心して脱毛できます。
痛みがそれほど大きくない
脱毛はどうしても痛みがともないます。効果の大きいものほど痛みが大きくなる傾向にあるため、出力が大きい医療脱毛の場合には麻酔が必要になることもあります。
それに比べ、家庭用脱毛器の場合には出力がかなり小さいので、痛みがあっても気にならない程度でしかありません。
もちろん脱毛器の種類にもよりますが、痛くて耐えられないということがないため、痛いのが苦手という人でも気軽に使えるというメリットがあります。
痛みが弱い分、それだけ効果が薄いということでもありますが、痛みが少ないなら脱毛するのに憂鬱になることもありません。
人に体を見られない
自分で脱毛をするわけですから、家庭用脱毛器ならエステサロンやクリニックのようにデリケートゾーンを担当者に見られることがありません。
クリニックやエステでは紙パンツをズラして施術をしますが、いくら専門家が担当するとはいえ、やはり他人に見られるのは恥ずかしいという人も多いかと思います。
リラックスできる自宅でセルフ脱毛できるなら、恥ずかしい思いをしなくても済みますよ。
家庭用脱毛器のデメリット
低価格で手軽に自宅で光エステが行える家庭用脱毛器ですが、デメリットについても紹介します。
- 効果を実感できないものも多い
- 種類が多くてどれを選んでいいのか分からない
- 肌トラブルの原因になる
- 手が届かないところは脱毛できない
- 思ったよりも費用がかかる
効果を実感できないものも多い
すでにお伝えしましたように、家庭用脱毛器はエステサロンの脱毛器よりも出力が弱く、毛母細胞に大きなダメージを与えることができません。
そのため、特に安すぎるものは効果がない可能性がありますので、気を付けて下さい。
また、毛の周期や濃さ、太さに個人差があるので、脱毛効果を感じられる人も、まったく効果を実感できないというケースもあります。
これが家庭用脱毛器の難しいところで、他の人からの情報はまったく当てになりません。
他の人に効果があっても、自分に効果があるか分かりませんので、結果的に無駄な買い物になってしまう可能性があります。
種類が多くてどれを選んでいいのか分からない
Amazonで「家庭用脱毛器」で検索してみると検索件数だけで6,000件以上あり、脱毛器に関する知識がないとどれを選んだらいいのか悩んでしまうでしょう。
数百件の評価があって、そのすべてが星5つというものまでありますが、すべての人に共通して効果のある家庭用脱毛器はありません。
そのため、自分に適した家庭用脱毛器を見つけることがかなり難しく、まったく効果のない商品を買ってしまう可能性もあります。
口コミを信用してはいけないということではなく、良い評価だけでなく悪い評価もしっかり見て、納得したうえで購入するようにしましょう。
肌トラブルの原因になる
家庭用脱毛器は出力が弱いので、肌トラブルが起こりにくいという特徴がありますが、操作ミスなどで肌を傷めてしまうというリスクがあります。
基本的には取扱説明書に従えば問題ありませんが、素人が細胞にダメージを与える機器を操作するのですから、完全に自己責任になってしまうということを頭に入れておきましょう。
背中やVIOなど手が届かないところは脱毛できない
家庭用脱毛器で困るのは、手が届かない場所の脱毛ができない、または手は届いても見えない部分は処理をし忘れることがあります。
体が柔らかい人なら、鏡を上手く使って脱毛できますが、体が硬い人はどうやっても手が届かない部分が出てきてしまうため、専門家が施術するのと同じレベルに仕上げるのは難しく、雑な仕上がりになりかえって目立ってしまうことも。
特に、VIOは体が硬い人でも確かに手は届きますが、皮膚がデリケートな部分でありながらしっかりと目視できるわけではないため、VIOを自身で脱毛することはあまりおすすめできません。
背中の脱毛などは、家族や恋人に手伝ってもらえますがデリケートゾーンの見えない部分はそういうわけにはいきませんよね。
手脚など手が届く範囲の脱毛は自宅で家庭用脱毛器を使い、手が届かない部分や見えにくい部分はプロの手を借りるなど部分別に分けて脱毛するのがおすすめです。
思ったよりも費用がかかる
家庭用脱毛器は初期費用が安いとお伝えしましたが、脱毛器のパワーや毛質によっては終わりのない脱毛になるため、カートリッジや本体の買い替えを繰り返すことになります。
早い段階で永久脱毛に近い状態にもっていければ費用を抑えることもできますが、長い人だと3~4年はかかります。
その間の替えカートリッジまたは本体買い替えなどのランニングコストを考えると、エステサロンやクリニックで脱毛してもらったほうが安くなることも十分に考えられます。
しかし、高額な機種ではカートリッジ交換が不要な家庭脱毛器もあるため、コスト比較を行い検討しましょう。
家庭用脱毛器の種類
家庭用脱毛器には、レーザー式とフラッシュ式の2種類があり、それぞれ効果や使い心地に違いがあります。
フラッシュ式(光脱毛)
おすすめの家庭用脱毛器を紹介する前に、それぞれの特徴について説明します。
特徴
- メラニン色素に光を当てて毛根にダメージを与える
- レーザーに比べると脱毛に時間はかかる
- 痛みが少なく、脱毛初心者でも使いやすい
家庭脱毛器の多くがこのフラッシュ式が採用されています。家庭で気軽に肌負担なく使えるという点では、フラッシュ式の方が優れています。
レーザー式
特徴
- 毛を育てる毛乳頭にダメージを与え、ムダ毛を生えにくくする
- 比較的効果が高いぶん、刺激が強く痛みを感じやすい
- 剛毛向け
剛毛の方や効果の高さを求める方にはレーザー式がおすすめですが、フラッシュ式に比べて刺激や痛みがあります。ただし効果重視ならこちらがおすすめです。
レーザー式とフラッシュ式の違い
フラッシュ式とレーザー式家庭用脱毛器は、使い続けることで毛母細胞を弱らせ、ムダ毛を目立たなくさせる、生えるスピードを遅らせるといった脱毛原理は同じです。
しかし、レーザーは毛根に向けてしっかりと光線を当てることができ、一方でフラッシュ式は広範囲に照射できますが毛根までに光線が届きにくくなっています。
つまり、大きな違いは「毛根に届くか届かないか」という点です。
家庭用脱毛器おすすめランキング
今回は、効果には個人差がありますが、効果を実感できたという声が比較的多く、口コミ評価が高い家庭用脱毛器をご紹介します。
脱毛器の機能か価格帯がよくわからなくて迷うとうかたは、ぜひ参考にしてみてください。
トリア・パーソナルレーザー脱毛器4X
金額:約36,483円(税抜)
アローエイト ケノン
金額:約62,820円(税抜)※期間限定価格
ブラウン シルクエキスパート
金額:54,800円(税抜)
パナソニック 光エステ ES-CWP81
金額:約58,000円(税抜)
ヤーマン レイボーテRフラッシュ
金額:48,000 円(税抜)
家庭用脱毛器で脱毛するときの注意点
家庭用脱毛器を使用する際の下準備や脱毛後の注意点について紹介します。
脱毛前日までに気を付けること
家庭用脱毛器とはいえ、サロンやクリニックと同じ原理の機械を使用しますので、使用前にいくつか気をつけなくてはいけない点があります。
- 日焼け・乾燥に気を付ける
- 電気シェーバーでムダ毛を処理しておく
- 生理中や体調が悪い日は避ける
肌の大敵は紫外線と乾燥です。脱毛器を使用する際も少なくとも肌へ負担をかけて脱毛を行うなので、日頃から日焼け対策や保湿などを行い、肌のコンディションを整えておきましょう。
また、毛がふさふさの状態では毛根までしっかりと照射できませんので、通常のムダ毛の処理もおこなった後に脱毛器をあてるようにします。
さらに生理中などは、肌が敏感になっており、いつもより痛みなどを感じてしまうこともありますので、自身の体調にも気を配りなが使用するようにしましょう。
脱毛処理後に気を付けること
サロンやクリニックで脱毛をおこなったときと同じように、脱毛をした肌はとても敏感になっていますので、脱毛直後から日頃のケアをしっかりとする必要があります。
脱毛後に気をつけてほしいほしい点は以下のとおりです。
- 湯舟や岩盤浴などは控え、シャワーにする
- お酒は控える
- 激しい運動は控える
- マッサージは控える
- 日焼け・乾燥に気を付ける
サロンやクリニックで脱毛をおこなったときと同じように、脱毛をした肌はとても敏感になっていますので、脱毛直後から日頃のケアをしっかりとする必要があります。
なぜ、特に脱毛直後は湯舟や運動を控えなければならないかというと、熱で毛母細胞にダメージを与えているので自分で思っているよりも細胞はダメージを受けているからです。
ただでさえダメージを与えているのに、湯舟やお酒、激しい運動などで熱を持つようなことをしてしまうと、炎症が起きて肌トラブルの元になる可能性が高くなります。
また、脱毛前に気をつけることでも説明しましたが、脱毛後も日焼け対策や乾燥しないための保湿などのケアも忘れないようしてくださいね。
エステサロンやクリニックでは、施術後にこのような注意事項のアドバイスがありますが、家庭用脱毛器の場合は誰もそのようなことを教えてくれませんので、その後の肌ケアも継続してしっかりやっていきましょう。
家庭用脱毛器で心にもお肌にもストレスフリーな脱毛を
手軽にできる家庭用脱毛器は、医療脱毛やサロンに比べれば、出力が弱いため効果が低いのは仕方ありませんが、人に見られる心配もなく、自分のしたいときに脱毛できる上に、カミソリやブラジリアンワックスと比べると肌への負担は軽いので、安全に脱毛できます。
医療脱毛のように永久脱毛をすることはできませんが、順調にいけば施術後2週間前後で毛が抜け落ち自己処理の時間を短縮することが可能です。
そこから継続して脱毛をすることで永久脱毛に近い状態になる人もいますが、カミソリで処理したのと同じように、ずっと同じように毛が生えてくる人もいるので、基本的には継続したお手入れが必要な脱毛方法だと考えておきましょう。
家庭用脱毛器を購入する際は、良い口コミだけでなく悪い口コミも両方見て納得の上購入し、自身で脱毛を行うときは、肌トラブルを起こさないように、脱毛に関する正しい知識をしっかりと身につけた上で、施術するように心掛けてください。