以前は脱毛といえば電気脱毛(ニードル脱毛)が主流でしたが、最近はレーザー脱毛や光脱毛が主流となりつつあります。
それでも、確実に脱毛ができる電気脱毛のニーズはあるもので、現在でも電気脱毛をしてくれるエステサロンやクリニックがあります。
そこで、ここでは電気脱毛(ニードル脱毛)のメリットやデメリットをご紹介し、どのような人に適しているのかについて解説していきます。
電気脱毛(ニードル脱毛)とレーザー脱毛・光脱毛の違い
電気脱毛のメリットやデメリットをお伝えする前に、まずは電気脱毛とレーザー脱毛・光脱毛の違いを説明します。
施術方法と効果が違う
電気脱毛もレーザー脱毛・光脱毛も、「毛を作り出す“毛母細胞”を破壊・損傷させて脱毛する」という根本的な原理は同じですが、それぞれ毛母細胞の壊し方が違っています。
効果も異なっているため、「完全に生えてこないようにしたい」のか、「細い毛にしたい」のか、希望に合わせた脱毛法を選ぶことが大事です。
電気脱毛は、一つ一つの毛穴にアプローチし、毛母細胞を直接破壊するので確実に永久脱毛でき、その場で毛が無くなるのが最大の特徴でしょう。
光脱毛は永久脱毛ではない
レーザー脱毛も永久脱毛が可能ですが、光脱毛は永久脱毛に近い状態にはなりますが、完全に毛母細胞を破壊できるほどの強いレーザーではないので、また毛が生えてきます。
手順 | 電気脱毛 | レーザー 脱毛 |
光脱毛 |
---|---|---|---|
1 | 毛穴に針を差し込む | 皮膚に強いレーザーを当てる | 皮膚に弱いレーザーを当てる |
2 | 針に電気を流す | 黒い毛が光を吸収して熱を持つ | |
3 | 毛母細胞が破壊されて発毛機能低下 (永久脱毛) |
毛母細胞がダメージを受け、発毛機能低下 |
電気脱毛はどんな毛質や肌質にも対応できる
電気脱毛は直接毛穴へアプローチするのに対し、レーザー・光脱毛は肌にメラニン(黒い色)に反応する光を当てて脱毛します。
そのため、レーザーと光脱毛は白髪・うぶ毛には効果がほとんどなく、日焼け・タトゥーをしていると肌を焼いてしまう可能性があるため施術できません。
メリデメ編集部
レーザー・光脱毛がなぜ白髪などに適していないかというと、白髪やうぶ毛はメラニン色素が薄いため光が照射されても反応せず、毛母細胞にダメージを与えられないからです。
そのため、ムダ毛も抜けないし、またすぐに生え変わってしまいます。
逆に、日焼けやタトゥーをしていると、黒い毛と同様に光が肌のメラニン(タトゥーの場合はインク)に反応してしまい、肌が火傷状態になってしまいます。
また、タトゥーが消えたり、変色する可能性も高いです。
(ホクロは専用のシールで隠せるので、施術可能です。)
電気脱毛(ニードル脱毛)のメリット
では、電気脱毛のメリットを見ていきましょう。
- 確実に永久脱毛できる
- 日焼けしている人でも施術できる
- 白髪や産毛も脱毛できる
- その場でムダ毛がなくなる
- ワキガ対策にもなる
では、それぞれについて詳しく内容を見ていきましょう。
確実に永久脱毛できる
電気脱毛そのものは完全永久脱毛できる唯一の方法だとFDA(米国食品医薬品局)で認められている脱毛法です。
電気脱毛はすでにお伝えしましたように、毛穴に針を差し込んで毛母細胞を直接破壊するので、確実に毛母細胞を破壊でき、そこからは毛が生えてくることはありません。
レーザー脱毛も永久脱毛できると言われていますが、確実性は電気脱毛の方が高いです。
しかも、歴史が140年以上あり、これまで多くの人が利用してきたという実績があるから、これほど長く続くと言えるでしょう。
火傷など体への副作用もほとんどなく、安全に永久脱毛をするという点が最大のメリットとして挙げられます。
日焼けやタトゥーをしている人でも施術できる
繰り返しになってしまいますが、レーザー脱毛や光脱毛はメラニン色素に反応して熱を発するため、日焼けやタトゥーは絶対にNGとされています。
それに比べ、電気脱毛の場合には、直接毛母細胞にダメージを与えますので、日焼けやタトゥーをしていても問題なく施術できます。
肌に直接影響を与えませんので、肌荒れがあるという場合でも施術できるなど、施術できる条件が幅広いというメリットがあります。
白髪やうぶ毛も脱毛できる
電気脱毛が他の脱毛方法と比べて圧倒的に優れているのは、脱毛する毛質を問わないという点にあります。
レーザー脱毛や光脱毛は、メラニン色素がないと毛母細胞にダメージを与えることができないため、白髪やうぶ毛の脱毛に効果がほとんどないというデメリットがあります。
電気脱毛は毛穴ごとに施術しますので、弱々しいうぶ毛でもメラニン色素がない白髪でも関係なく施術できます。
最近は日本人でも毛色が薄い人が増えましたが、そういう人はレーザー脱毛や光脱毛では効果を得られないこともありますが、電気脱毛なら問題なく永久脱毛できます。
介護脱毛を検討している40代以上の方でも安心
介護を受けるときのことを考え、介護脱毛を受ける人が増えています。
しかし、白髪が目立ってきたから諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
電気脱毛なら、白髪にも脱毛効果があるので、安心して脱毛できるので検討する価値アリです。
その場でムダ毛がなくなる
施術をして毛が抜け落ちるのに2週間程度の時間がかかるレーザー脱毛や光脱毛に比べ、電気脱毛の場合には施術するタイミングで毛も抜きますので、施術後すぐにスベスベの肌になります。
ただし、電気脱毛でも1回の施術で終わりになるわけではありません。
メリデメ編集部
ワキガ対策にもなる
ワキガの原因は毛穴のアポクリン汗腺にあるとされています。
電気脱毛を行うとアポクリン汗腺にもダメージを与えることができ、汗腺の働きが弱まり、結果ワキガが気にならなくなったというケースも実際にあります。
ただし、こちらのメリットは副次的なものであり、一時的に臭いがなくなっただけで、すぐに再発する人もいますので、ワキガの根本治療ではないことを覚えておきましょう。
電気脱毛(針脱毛)のデメリット
かつて主流だった電気脱毛がレーザー脱毛に置き換えられたのには、もちろん理由があります。
完全永久脱毛できる電気脱毛にも下記のようなデメリットがあり、必ずしも最適な脱毛方法ではなくなっているのが現状です。
- 毛を生やさないと脱毛できない
- 施術に痛みをともなう
- 1回の施術時間が長い
- 費用が高額
- 施術者の技術力が影響する
これらのデメリットを許容できるかどうかが、電気脱毛での脱毛を選ぶための分岐になります。デメリットの内容について、それぞれ詳しく説明します。
毛を生やさないと脱毛できない
電気脱毛は生えている毛をピンセットでつまみ、針を毛穴に差し込むため、少なくとも2、3mm程度は毛が残っている状態でないと施術できません。
そのため、脱毛前には意図的に毛を伸ばす必要があります。
普段からこまめにカミソリなどでカットしてキレイな状態を保っている人は、施術までの期間に伸びた毛が気になるかもしれません。
メリデメ編集部
施術に痛みをともなう
レーザー脱毛も痛いと言われていますが、照射範囲が広いため、痛みの回数が少なくて済みます。
しかし、電気脱毛は毛穴ごとに処置をするので、50本抜くだけでも50回痛い思いをすることになります。
脱毛する部位によって痛みに差がありますが、「泣くほど痛い」という口コミもあります。
TBCのニードル脱毛2回目終了。痛すぎて目眩した(ガチ)
毛抜きで抜く2倍か3倍くらい痛い場所と、手持ち花火を押し付けられたように痛くなる場所がある。