デジタル化によって加速するギャンブル依存

日本は実はギャンブル大国と言われるほどギャンブルをする人が比較的多い国で、街中にはパチンコや競馬を楽しむ場所が至る所に見られます。最近ではコロナ禍をきっかけに、オンラインでも賭けることができる競馬のシステムやオンラインカジノが主流となり、さらに多くの人にとってギャンブルが身近なものになりました。

しかし、ギャンブルには依存症が付き物で、お金のトラブルから周りや家族との関係が悪化してしまうなんてケースも。本記事では、デジタル化によって加速したギャンブル依存について考えていきます。

ギャンブル依存症の人の特徴

まずはどのような状態をギャンブル依存症と言うのかを確認しておきましょう。アメリカの精神学会は「DSM-」という、ギャンブル依存に陥っているか確認する指標を公表しています。その中から5つ以上当てはまると、ギャンブル依存症の可能性があるという事になります。

      より強い刺激を得るためにギャンブルにお金を使いすぎる

      ギャンブルをしていないときはイライラする

      過去にギャンブルをした経験やこれから行うギャンブルのことばかり考える

      なかなかギャンブルを制限したり止めたりできない

      ギャンブルをするとき無気力や不安が原因になっていることがある

      負けた分を取り返そうとしてまたギャンブルをする

      ギャンブルをしていることを隠そうと嘘をつく

      ギャンブルが原因となって人間関係や仕事などを失ったことがある

      ギャンブルのために借金をしてしまう

基本的には、ギャンブルによって普段の生活に支障が出てしまっているケースは依存状態に入ってしまっていると考えた方が良いでしょう。

デジタル化によってギャンブル依存が加速する理由

それではなぜ、デジタル化によってギャンブル依存が加速しているのでしょうか。その理由に関しては、以下のような点が挙げられます。

      どこでもプレイできてしまう身近さ

      ボーナスなどの誘惑

      周りにバレないでプレイすることが可能 

以下で詳しく見ていきましょう。

どこでもプレイできてしまう身近さ

オンラインでできるギャンブルの最大の特徴は、場所関係なくどこでもプレイすることが可能という点。スマホ一台あるだけで、通勤中や仕事の休憩時間にでもギャンブルをプレイすることができてしまいます。その手軽さから、ついつい時間ができると手を出してしまう可能性は大いに高くなるでしょう。

ボーナスなどの誘惑

オンラインカジノでは、初めて登録するユーザー向けに初回入金ボーナスを提供していたり、その他フリースピンや特典が定期的に利用可能です。さらにその手法も巧妙で、メールにて「このメールを受け取ったあなただけの特別オファー」などと記載し、より魅力的にユーザーを引き込むのです。こういったさまざまな特典も、ギャンブル依存に陥る可能性を高めていると言えるでしょう。

周りにバレないでプレイすることが可能

一般的にギャンブル依存に陥っていると、家族や友人などから辞めるように促されることも多くあるでしょう。しかしオンラインでギャンブルが可能になると、ギャンブル自体行っていることがさらに周りにバレにくくなってしまうのです。そのため、自分で歯止めが効かなくなり気づいた頃には手遅れになってしまう、なんてことも起こりやすくなってしまうのです。

自己制限機能などを使って、上手く制限していくことが大事

上記のように、デジタル化によりさらにギャンブル依存に陥りやすい環境が作り上げられていることが分かりました。しかしオンラインカジノなどでは、お金を使い過ぎないために自分で一日や1週間の使用限度を儲けることが可能です。

最近までは外貨表記のオンラインカジノが多く、金銭感覚もおかしくなる傾向が多くありました。しかし近年、日本円表記でプレイできるオンラインカジノも多くなり普段慣れている通貨の方が自分がいくら使ったのかが分かりやすくなってきました。

そのため、これらの自己制限機能や日本円表記のオンラインカジノに変更するなど対策をして、依存状態に陥る前に止められるようにしていくことが大切です。一度依存状態に陥ってしまうとそこから抜けることが大変なため、ある程度距離を保つよう心掛けましょう。

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